最近はすっかり暖かくなってきて、半袖で過ごす日も多いのではないでしょうか。1年の中でも今が一番気持ちのいい気候かもしれませんね。でも実は、「5月からは熱中症のリスクが増大する」というのです!
総務省によると、昨年5月の熱中症による救急搬送人員は3,000人以上にも上ったそうです。本格的な暑さがくる前とはいえ、油断は大敵です。そこで今回は、熱中症についてのよくある失敗談を紹介します。次のような失敗は犯さないよう、事前に対策しておきましょう。
■エアコンを使い始めようとしたら壊れていた!
エアコンを使い始めるのは早くて6月下旬頃ではないでしょうか。最近は暑くなる時期が早まっているため、もっと早く使い始めるかもしれません。でも、いざ使い始めようとエアコンのスイッチを入れたら、まさかの「作動しない……!」という事態に。室内での熱中症の危険性が叫ばれている昨今、これは“あってはならない失敗”です。
そんな事態にならないために、5月の今の時期からエアコンの試運転をしておくのが◎。盛夏を迎える前に、メーカー修理が間に合う可能性が上がります。エアコン設置・修理の繁忙期は6~8月といわれていることから、その前に依頼するのが賢明です。
とはいえ、三菱電機の霧ヶ峰PR事務局が実施したアンケート調査では、「エアコンの試運転を毎年行っている」人はわずか31.3%という結果でした。毎年行わない理由は「面倒だから」が44.3%と1位に。そして全体の21.7%もの人が「夏、エアコンが故障したことがある」と回答したのです。意外と多いですよね。
三菱電機空調冷熱システム事業部の久田優美さんによる“15分でできる試運転方法”はこちら。ぜひ参考にしてくださいね。
1.電源プラグやコンセントをチェック
●電源プラグやコンセントに「変色」「がたつき」「ゆるみ」はないか
●電源コードに傷はないか
●電源プラグにほこりが付着していないか
電源プラグやコンセントに「変色」「がたつき」「ゆるみ」がある、もしくは電源コードに傷がある場合は、使用を取りやめて電源プラグを抜き、安全点検を依頼しましょう。また、電源プラグにほこりが付いている場合は乾拭きしましょう。
2.運転モードを「冷房」、設定温度を最低にして10分程度運転する
●室内機の吹き出し口から冷たい風が出ているか
●リモコンは動くか・液晶画面の表示が薄くなっていないか
一定程度、室温がエアコンの設定温度を上回らないと、運転しない場合があります。室温と設定温度の差が十分にあるにも関わらず冷たい風が出ない場合は、メーカーや販売店に連絡しましょう。また、リモコンが動かない・薄くなっている場合は、まずは電池を交換しましょう。
■サマーフェスで興奮して熱中症で倒れた!
夏の風物詩といえばサマーフェス。今年も各地で行われる予定がありますが、夏ならではのエキサイティングなイベントですよね。とくに“推し”がいる人は、あまりに興奮して一時でも暑さを忘れるかもしれません。
でも、現実はそういうわけにはいきません。カラダは確実に暑さの影響を受けているのです。興奮し過ぎて、熱中症で卒倒する人は毎年続出しています。水分や塩分を補給し、日よけなどを使って暑さ対策を十分に行ってくださいね。
■ハンディファンで熱中症になった!
ここ数年ですっかり定着したハンディファン。夏になると、片手に持って歩く人たちを見るのは珍しくなくなりました。でも、外気温が高いときに使うと熱風を真っ向から浴びることになるため、かえって危険であり、それが熱中症につながる恐れもあるのです。
対策としてよくいわれているのが、濡れタオルを首などに巻いたうえで使うこと。これにより、いくらか涼しく感じられるようになるそうですよ。
熱中症は命にかかわることもある危険な状態です。そのための予防策は、早期から万全に整えておくのが重要です。ぜひ実践してくださいね。