「YouTube界のレジェンド」と称されるHIKAKIN(ヒカキン)は、1360万人もの登録者数を誇る自身のYouTubeチャンネル「HikakinTV」での活動以外にも、テレビCM、イベント、バラエティ番組出演、自身プロデュースのカップ麺「みそきん」を瞬く間に完売させるなど、日本一有名にして多忙なYouTuberと呼んでも過言ではないだろう。
しかしながら、2014年、「YouTube Japan 公式チャンネル」が「好きなことで、生きていく」とタイトル。はじめしゃちょーなど、数名のYouTuberを起用して、各々1分程度の動画が公開された当初、ヒカキンの人気はそれほどのものではなかった…。そんなふうに回顧し、そこから人気者の階段を駆け上がっていったヒカキンを独自に分析したのは、日本人の母とイギリス人の父を持つハーフにして物申す系のイケメンYouTuber・PDRさん。自身のYouTubeチャンネル「PDRさん」で、大要、こんなふうに論を進めている。(4月9日付動画)。
「ビートボックスからキッズ向け商品紹介に変わったことが、まだ不評だったんですよね」
では、そこから「神」とまで崇められるようになったのは、何が変わったのか…。
「特に大きくは変わってないと思う。ヒカキンはかなり昔から自分のイメージに気を遣っていて、そのお陰か、まわりのYouTuberが勝手に自滅して、自動的にヒカキンの株が上がっていって、神ステータス!」
ヒカキンは4月10日に、自身のYouTubeチャンネル「Hikakin TV」を更新。台湾東部・花蓮沖を震源とする強い地震が3日に発生。負傷者は1160人を超え、死者は13人にのぼった被害を受け、1000万円の募金を発表している。
「2011年の東日本大震災では、チャリティー握手会イベントで集まった募金約60万円と、自身の約140万円を公益財団法人東日本大震災復興支援財団に寄付するなど、これまでにも幾多の募金をしてきたヒカキン。今動画もそうですが、収益化していないことも視聴者の心を掴んでいる要因です」(ネットライター)
募金すれば誰もが人気YouTuberになれるというわけでもないだろう。しかし、その志が太陽のように世の中を明るく照らせば照らすほど、「迷惑系」など凋落していったYouTuberの影が色濃く見える。そんな構図なのかもしれない。
(所ひで/YouTubeライター)