日本が世界に誇る韋駄天ドリブラー・伊東純也は今季もフランス1部スタッド・ランスで替えの利かないキープレーヤーであり続けているようだ。
2024-25シーズンの国内リーグ8試合を終えた時点で、4勝2分2敗勝ち点14の6位と好調なスタートを切っているランス。中でも、31歳の伊東がもたらす貢献は大きく、サッカー統計サイト「AiScore」によると、今季の「アシストパス成功率」では、伊東がフランスリーグでトップタイの20本を記録している。
これは、ゴールに直結したり、重要な決定機に繋がるパスをどれだけの本数生み出したかを算出したもので、伊東と同じ20本で並んでいるのは、リーグトップを走る3連覇中の絶対王者パリ・サンジェルマン(PSG)のモロッコ代表DFアクラフ・ハキミだ。
また、4位には同じくPSGのフランス代表FWウスマン・デンベレや、同チームMFで韓国代表イ・ガンインらの名前もあり、伊東が錚々たる顔触れを抑えて、“リーグ最強のチャンスメイカー”であることを証明している。
「伊東は不起訴に終わった自身の性加害疑惑報道に悩まされた昨季にも“チャンスメイク数”でリーグ1位を記録。その数『19回』で、2位のリールMFアンヘル・ゴメスの『15回』を大きく突き放していました。報道により、4年に1度のアジア杯からは途中離脱するなど、精神的に大きなダメージがあったはずですが、それでも毎年のようにリーグ屈指のチャンスメイカーとして結果を残すあたりはさすがですね」(スポーツライター)
30歳を超えてもその圧倒的なスプリントに陰りは見られず、クロスボールはより精度を増しているようにも見える。2026年の北中米W杯では、不完全燃焼に終わったアジア杯での無念を思う存分晴らしてほしいところだ。
(木村慎吾)