10月31日放送の「わたしの宝物」(フジテレビ系)第3話で田中圭演じる宏樹が豹変したことが大きな話題となっている。
第1話では猛烈モラハラ夫、第2話では妻に金の心配はしなくていいが、夫および父親としては期待するなと宣言していたのに、ラストでは生まれたばかりの娘を抱いて号泣。そして第3話では、妻の美羽(松本若菜)が育児疲れで泥のように眠っていても起こさず、それどころか煮沸消毒の途中したままだった哺乳瓶の始末をしたり、娘を抱いてあやしたりと子煩悩なパパに大変身。
さらには、勤務先で始まったばかりのプロジェクトリーダーの辞退を上司(安井順平)に申し出るのだが、どうやらその理由が「子育てしたいから」だということが視聴者にはわかる展開になっていた。
また、美羽から娘の名前を考えてほしいと言われ、美羽が大事にしているしおりが冬月(深澤辰哉)と柄違いのしおりだと知らない宏樹は、「美羽が大事にしているから」という理由で、娘に「栞(しおり)」と命名。ラストシーンでは、親子3人は仲よく車で買い物にお出かけ。宏樹から「どこか行きたい所は?」と聞かれた美羽は、冬月と中学生の頃に毎日のように会い、再会の場となった図書館に連れて行ってもらうことに。
視聴者がネット上で予想していた通り、美羽は帰国していた冬月とそこで遭遇する。図書館のそばに停めた車の中には宏樹と娘の栞がいるのに、美羽は冬月から抱きしめられて幕を閉じた。
次週第4話の予告では、宏樹が務める会社で莉紗(さとうほなみ)が、「共同経営者に冬月という者がおりまして」と何かプレゼンしているシーンがあり、それに対し宏樹が「1度会ってみたいな」と言っているから、おそらく冬月と莉紗が共同経営しているフェアトレードの会社で扱っているコーヒー豆が、宏樹の務める会社で取り扱われるようになることだろう。
宏樹と冬月も当然のように会い、もっとも美羽が心を痛める展開である「宏樹と冬月が仲よくなる」という展開が待ち受けている可能性が高い。
翌々週の第5話では、仲よくなった冬月が持っている美羽と柄違いのしおりに宏樹が気付くと、冬月が「これは僕の大切な人からもらった宝物なんです」などと言われ、宏樹は「托卵」に気付くのではないだろうか。
このドラマのプロデューサーである三竿玲子氏は、10月19日に公開された「Real Sound」の取材に対し「5話の台本を渡した時、役者さんが驚いていました」と明かしているから、宏樹は自分の娘だと信じて疑っていない栞が、実は冬月との子どもであることを知ってしまうくらいの大事件が起こるのではないだろうか。もっと言えば、「托卵」を知った宏樹が大暴れするも、その後は自身の子どもとして育てることを宣言するという展開も考えられる。
主人公の美羽よりも、宏樹に共感しながらドラマを視聴している人のほうが、今や多いように思う。これはおそらく宏樹を演じている田中の「役者力」が強く大きいからだろう。来週の宏樹がどうなるのか、すでに待ち遠しい。
(森山いま)