放送中のドラマ「海に眠るダイヤモンド」(TBS系)で、宮本信子演じる謎の女性いづみの正体がいまだにわからず、ヤキモキしている人が多いようだ。
11月10日放送の第3話では、朝子(杉咲花)が自分に好意を持っていることに気付いた鉄平(神木隆之介)と、そんな鉄平を見ながらうれしそうな表情を浮かべていた朝子が描かれた。
さらに朝子の母親・梅子(赤座麻里子)は「朝子が賢将(清水尋也)くんと結婚したら(テレビを)買うてもらえるけん」と、朝子が賢将と結婚することを望んでいることもわかったことから、2018年に85歳となっているいづみ(宮本)は朝子だと考察する人が、ネット上には増えているようだ。
朝子は「忘れられない人=鉄平」とは結婚せず、母親から勧められた裕福な家庭の息子「池ヶ谷なんとか」と結婚。現在はIKEGAYA株式会社の社長だが、鉄平によく似た玲央(神木/1人2役)と一緒に「会社仕舞い」をしようとしているのではないかとの意見が、ネット上にはかなり目立っている。
しかしこれまで、土屋太鳳の自白に近いコメントを見逃していたことを謝らなければならない。実はドラマ公式ホームページに掲載されている「クランクインインタビュー」で土屋は、「百合子は物語後半にかけてよりバックグラウンドが見えてくるような役どころ」と説明しているのだ。
さらには第1話放送後に公開された杉咲と共演している「TVer」配信限定動画では、杉咲が「いづみさんがさ(初めて)端島を見た時の表情とかさ、なんか他人事じゃないっていうかさ」と言ったのを受けて、土屋は「そう!百合子は…」とテンション高めに何かを言いかけたが「まあ、その、ねぇ、ちょっとこれは言えないのかな?」と自分の右手をくるりと上にあげかけて下ろし、そのまま杉咲の腕に指先をぶつけると、2人はほぼ同時に「今、ギリギリのトークだったね」と笑い声をあげているのだが、この土屋の様子から「百合子=いづみ」であることがダダ漏れているのだ。
おそらく土屋は性格上「隠しごと」が苦手なのだろう。この2つのコメントだけでも「百合子=いづみ」説が濃厚なのだが、ドラマの放送中に流れる「キャスト・スタッフクレジット」がまた、「百合子=いづみ」を「匂わせている」のだ。
キャストの名前の順番には「決まり」があり、トップの神木、2番目の斉藤工に続き、3番目には杉咲の名前が流れるのに対して(ちなみにリナ役の池田エライザの名前は杉咲の次である4番目に流れる)、土屋の名前は「トメ」と呼ばれるラストの宮本の名前から2つ前にあたる「トメグループのトップ」に流れてくるため、作品の中で重要なポジションの役どころであることが明らかなのだ。
気持ち的には「朝子=いづみ説」を推したいところだが、状況証拠が3つもあがっているのだから「百合子=いづみ説」だと言わなければいけないだろう。外堀が埋められていたことに、もっと早く気付ければよかった。「いづみ=百合子」で確定でしょう。
(森山いま)