芸風は売れる前から一貫!新人時代の小木博明が見せた“超ワガママ”芸風の破壊力

 元テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行氏がお笑いコンビ・おぎやはぎ(小木博明、矢作兼)を初めて見た時のエピソードを回想し、小木の“図太さ”に圧倒されたと語っている。

 11月16日放送の「伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評」(テレ東系)では、ゲストに小木が登場。佐久間氏とは長年にわたり「ゴッドタン」で演者とプロデューサーという関係で仕事を続けているが、佐久間氏は初対面の時点で小木の芸風に驚かされたようだ。

 おぎやはぎといえば、社交性のある明るい矢作とは対照的に、ミステリアスで暗い雰囲気の小木が絶妙なバランスを保っているが、佐久間氏によれば、「ボクはおぎやはぎと1番最初に会って、面白いと思ったのは小木さんなんですよ。矢作さんじゃないんです」といい、自身がディレクターを務めた2001年放送のお笑い番組「ダチョウ&さまぁ~ずの若手で笑っちゃったよ!」(テレ東系)での小木の“型破りなスタイル”を振り返る。

「ボクがディレクターでいて、ダチョウ(倶楽部)さんのやっている芸に挑戦っていうコーナーがあったんですよ。で、みんなで熱々の大根を食べる」という企画だったが、「1回、口につけてから、小木さんは『入んない』って言ったんですよ。この人、食べないんだ…って、若手なのに。さまぁ~ずが『食べろよ、小木』って言ってるんだけど、『入らないから』って最後までそれで貫き通して爆笑を取ってるのを見て、この人スゲェなと」と、まだ若手だった小木は結局アツアツおでんを食べずに乗り切ったという。

「当時の小木はまだデビュー6年目の30歳で、名前も知られていない存在。本来であれば、熱々のおでんを食べてオーバーリアクションをするのが若手にはオイシイ展開のはずですが、小木の図太さと型にハマらないスタンスは当時から健在だったようです。また、相手が誰だろうとそのポリシーがブレないのも彼の魅力の一つで、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)では、大御所・とんねるずの石橋貴明を相手にふてぶてしい態度を取るのもお馴染みの光景。石橋にはそんな小木の切り返しが新鮮だったのか、“石橋と小木が仲直りする旅”企画も放送され、ロケに小木が1時間以上遅刻するというとんでもないハプニングでも盛り上げていましたね」(テレビ誌ライター)

 相手が大先輩だろうが“イヤなものはイヤ”とのスタンスを崩さない小木。時に賛否を招くこともあるが、彼の場合、売れてから横柄になったわけではなく、“新人の頃から図太かった”ことが、どこか憎めない存在として受け入れられているのかもしれない。

(木村慎吾)

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