1月24日にスタートする「クジャクのダンス、誰が見た？」（TBS系）で広瀬すず演じる主人公の山下心麦が、ある理由から頼りにする弁護士・松風義輝を演じる松山ケンイチ。この作品は「イチケイのカラス」と同じ浅見理都氏による同名マンガが原作になっている。
マンガは連載中なので、ドラマはオリジナル展開となるだろうと予測されている。ヒンディー語で「ジャングルの中でおどるクジャクのダンス、誰が見た？」ということわざがあり、「目撃者がいなくても価値があると言えるのか」という意味を持つ。今作においては「事件の真相、誰が見た？」と言い換えてもいいように思う。
原作マンガを読んでいる私にとって、このドラマについてネタバレさせずにあれこれ語ることが厳しそうなので、松山に向けられている声を紹介させてもらいたい。実は一部の松山ファンから「松風役は松山によく似合う」「このドラマが今期放送の冬ドラマで良かった」という声があがっているのだ。
この意味は、現在公開中の松山と染谷将太がW主演する映画「聖☆おにいさん THE MOVIE～ホーリーメンVS悪魔軍団～」のプレミア試写会で、2024年を振り返って「書き納め」を求められた松山が、「もっと畑仕事がやりたかった」と白Tを着たイエスの等身大パネルの胸に書き、素敵なロゴTを着たイエスに変身させたから。「今年は朝ドラ（虎に翼）の撮影があって、春と夏は（畑仕事が）できなかった。毎年、トマトやスイカをやっていたんですけど、今年はスイカを断念せざるを得なかった」と後悔し、リンゴも受粉させる作業ができなかったと残念そうな表情を見せたのだ。
さらに「なんとかトマトはできたんですけど、畑が遠くて撮影で行ったり来たりしていて。もっと簡単にできる方法はないかと、葉っぱを全部落として一気に（実を）取るやり方をしたら、あんまりいいできじゃなかったから。すごく反省しましたねー。ちゃんと向き合ってやらないといけない。時短しちゃダメだ！畑にいる滞在時間が足りなかった！」と、本気で畑仕事をしていることを語ったことから、ドラマの撮影が畑作業のあまりない冬で良かった、このドラマの放送が春だったら、松山は仕事を断っていたかもしれないと言われているのだ。
メガネをかけた理屈っぽくてひと言多い松風を演じる松山を、早く見てみたい。
（森山いま）
