元雨上がり決死隊の宮迫博之が、2月11日に格闘技デビューした。出場したのは、キックボクシングのアマチュア大会「RISE VOA(ライズ ヴォア)」。大接戦の末、判定で敗れたが、多くのネットニュースで取り上げられた。いささか唐突な印象もある格闘技デビューは、自身のYouTubeチャンネルが不振で、元放送作家の鈴木おさむ氏が出場を勧めたのがきっかけだ。挑戦の軌跡はYouTube動画として配信。SNSやニュースのコメントには、宮迫を応援する声も多いという。
「宮迫は、自身のYouTubeでスパーリングでボコボコにされるシーンを見せたり、筋トレも行ってしっかり体を作りこみ、54歳とは思えない体で試合に挑んでいました。努力する姿を見せたことで、SNSやYahoo!ニュースでは、チャレンジを称えるコメントが多く寄せられたんです」(スポーツ紙記者)
好感度アップで、テレビ本格復帰も近くなったのか。民放関係者は「それは別の話では…」と話す。続けてもらおう。
「努力したのはわかりますが、シリアスすぎる動画になってしまい、芸人としてはちょっと違和感があります。それに、キックボクシングに挑戦する姿を公開した動画は、鈴木氏が登場した初回と試合本番の回のほかは、2月18日現在、どれも10万再生に届かない数字。やはり人気がないことを露呈する結果になったとも言えます。今のところ、今回の挑戦を見て何か番組出演につながるようなオファーをしようと動いている関係者はいないのでは…」
試合の2週間ほど前の1月26日付のYahoo!ニュースのインタビューでは、「千鳥やかまいたちと絡んだらどんな感じになるんだろう。どうやってイジってくれるんだろう」などと語って「そもそも需要がない」などとネット上で反発もされていた宮迫。
「そんなふうに、やることがどこかピントが合っていない印象なんです。今回のキックボクシング挑戦も、よくあるテレビの企画に見え、テレビ関係者には刺さらない。その点、同じくテレビ本格復帰を目指しているアンジャッシュの渡部建は、もともと臨機応変に対応できるトークスキルはあり、イジられキャラを開拓して地方局やABEMAで出演に漕ぎつけています。宮迫に関しては、様々な番組のスタッフたちも彼を活かせる方法が分からず、リスクを冒してまでオファーしなくていいという結論のようです」(前出・民放関係者)
ひたむきに新しいことにチャレンジする姿に胸を打たれた視聴者も少なくはなかったのだが、芸人としてのセルフプロデュースにはまだ課題が残るようで、次の一手に注目したい。
(渡邊伸明)