あなたは欲しい物を買うとき、どのくらい事前に調べてから買いますか? いろいろな製品の性能を比べたり口コミをたくさん読んだりして「納得してから買う」という人もいれば、直感で「これがよさそう」と衝動買いする人もいますよね。この2つのタイプ、どちらの方が満足する可能性が高いのでしょうか?
■“最高”を求めるマキシマイザーとは?
心理学者のシュワルツは「マキシマイザー」という概念を提唱しました。これは、常に最高を求める人のことをいいます。欲求に対して、いつも最高のものがなければ満足しない完璧主義者です。
逆に、ある程度の物でよしとする人のことを「サティスファイサー」と呼びます。この考えの人たちは、100点の結果が得られなくても別に問題はないと考えます。
■2つのタイプの買い物するときの違いとは?
ではこのマキシマイザーとサティスファイサーな人が買い物をするとき、どんな違いがあるのでしょうか?
マキシマイザーな人は、買い物をする前にしっかりとよい物を選ぼうと調べまくります。自分がどの商品なら満足するのかをあれこれと考えてから購入を決めるのです。一方のサティスファイサーな人は、自分が満足できそうだと思えるものを選んで買います。たとえそれが最高品質でなくてもよしとします。
■どちらが買い物で後悔しやすい?
マキシマイザーとサティスファイサーのどちらが買い物後に後悔しやすいかといえば……結果はマキシマイザーです。マキシマイザーな人はかなり考えてから物を購入しますが、購入した後にも「もっと安く手に入ったのではないか」「もっとよい商品があったのではないか」と考えてしまうため、幸福感を得られにくいことが心理学的には分かっているのです。
実はこれ、買い物だけに留まらず、生き方においても同じようにいえるかもしれません。100点でなくても満足できる人生の方が楽しそうではありますよね。さて、あなたはどちらのタイプですか?
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。