最近、結婚式の演出に新しいトレンドが生まれているのをご存知でしょうか。従来は手紙を読み上げて両親への感謝の気持ちを伝えるのが定番でしたが、最近ではオリジナルの絵本を読み上げて両親へ贈るという粋な演出が行われているそうです。
その絵本のサプライズサービスを展開しているのは、絵本アーティストのRicacoさん。独特な色づかいと幻想的な表現でありながら、どこかリアリティさを感じさせて見る人を惹きつけるタッチが作品の特徴です。オーダーメイドで、自分だけの結婚式用絵本WEDDING ART BOOK『愛おしい日々』のサービスを始めたきっかけは、学生時代から描いていた夢を自身の結婚式で叶えたことだったそう。
Ricacoさんは、15歳の誕生日に親友から絵本をもらったことで絵本に魅了され、その頃から大人が絵本をギフトとして贈る文化やアートとしての楽しみ方を広めたいと思うようになりました。自身の結婚式では、自分が生まれてからこれまでの“愛おしい日々”を描き、結婚式という大切な日に家族とそんな日々を振り返るために絵本を制作して読み聞かせたそう。この結婚式体験をSNS上で発信したところ大きな反響があったことから、この事業をスタートさせたそうです。
絵本は2冊並べたときに新郎新婦が向き合う両面表紙のデザインになっていて、一方から読むと新郎の、もう一方から読むと新婦の物語に。そして真ん中のページで2人が出会い、結婚式を挙げるというのが基本構成となっています。依頼者の思い出を物語に書き起こし、写真を水彩で1つずつ絵にしてオーダーメイドで仕上げているそうです。
両親への手紙の代わりに、デザインも素敵なこの絵本のサプライズは大いに盛り上がりそうですね。依頼者の中には、絵本を紙芝居サイズにして会場で読み聞かせをしたというカップルもいたそうですよ。
また、Ricacoさんは「ジェンダーリビール絵本」という、子どもを授かった夫婦が赤ちゃんの性別を発表する際に使う本の制作も手がけています。海外で火がつき、日本でも流行しているジェンダーリビールを絵本で実現したもので、読み進めた最後に赤ちゃんの性別が分かるという仕掛け絵本です。Ricacさん自身が夫にサプライズで我が子の性別をこの絵本で発表した動画がSNSにて300万再生を超え、リクエストが殺到したそうですよ。
絵本による演出って、心が温まって家族やパートナーとの絆がより深まりそう。今後、結婚式での定番となっていくかもしれませんね。