春闘の賃上げニュースを目にして、「いいなぁ、賃上げがあった人は」とうらやましく思った人も多いのではないでしょうか。しかし、実は賃上げがあってもうれしい状況にあるとは限らないようなんです。いったいどういうことなのでしょうか。
食事補助サービス「チケットレストラン」を提供するエデンレッドジャパンなど3社による「#第3の賃上げアクション」が行ったアンケートでは、「2024年に賃上げにより手取りが増えた実感があるか」との問いには、6割以上(60.9%)が「あまりない/ほとんどない」と回答。また、「賃上げが家計負担の軽減につながったかどうか」との問いには、7割以上(71.5%)が「あまりそう思わない/ほとんどそう思わない」と回答していました。
実際のところ、この物価高のご時世もあって、余裕のある人は少ないのかもしれませんね。女性用掲示板では「賃上げしても税金で持っていかれる。手取りが増えたら税金を減らしてほしい」「物価高騰でカツカツ」などの声もあり、わずかな賃上げだけでは何も変わらないリアルな現状が分かります。
もし、勤め先の賃上げに期待できないなら、福利厚生に期待してみるのもよいかもしれません。主に中小企業向けで、賃上げの代わりに福利厚生による実質賃上げを勧める「#第3の賃上げアクション」によると、企業規模を問わず少額でトライしやすく会社からのメッセージ性が高いことから、エンゲージメントや採用力アップに貢献するのだとか。確かに、食事補助や家事代行サービスの利用料補助などが福利厚生として利用できれば、「いい会社に勤めているな」と感じるかもしれませんね。
いずれにしても、今のカツカツ状態を変えてくれる救世主を待ち望んでいることは、皆に共通する思いのようです。あなたは、企業に対して何を望んでいますか?