居酒屋などのお酒を飲む店に入った際、メニューも見ずに「とりあえず生!」と注文することはありませんか? このセリフを言う人って、実はやっかいな問題を抱えていることが多いんです。いったいどういうことなのでしょうか?
■今と昔の「とりあえず生!」の違いとは?
「とりあえず生で!」というのは、飲み会の席などで全員同じビールからスタートさせるという意味がありました。全員が同じものを頼めば、それぞれの要望を聞かなくて済み、提供も早くされるからです。その考えを誰もが共有していました。
最近ではアルコールの好みも多様化し、生ビールが好きでない人も一定数いるため、「とりあえず生!」とはあまり言わなくなりましたよね。自分の飲みたいものはしっかり主張することが多くなりました。
■「とりあえず生!」と言っている人が気付いていないこと
グループではなく、個人が自分の飲み物を頼むときには、このセリフを使ってもさほど問題はありません。ですが、お店に入ってメニューも見ずにこれを言うのは、相手のことを考えない言動であることも多いのです。
当然のことながら、お店によって提供しているメニューは違います。もしかしたら生ビールはないかもしれませんし、生ビールにも量や種類の違いがあるかもしれません。店員さんは仕事ですから「大と小がありますが……」などと聞いてくれるでしょうが、これは相手に足りない言葉を補わせるように無意識に促していることにもなるのです。
■店員への横柄な態度になる?
恋愛のアンケートなどでよくあるのが、相手に冷める瞬間として「店員さんなどに大きい態度を取る」という結果が選ばれることがあります。「とりあえず生!」も実はその1つだと思うと、この言葉を使うのはかなりリスクがあると思いませんか?
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。