情報番組「アッコにおまかせ!」(TBS系)でMCを40年近く任されている歌手・和田アキ子。74歳という年齢もあってか、なかなか最新のトレンドを把握することが難しくなっているようだ。
2月23日放送回では、過去にオンラインカジノで賭博をしていたことを認め、芸能活動を自粛すると発表したお笑いコンビ・令和ロマンの高比良くるまについて特集。15日にコンビのYouTube動画に出演し、2019年末から2020年末頃までの約1年間利用していたこと、違法の認識がなかったことなどを本人が説明したと伝えた。ところが、和田はこの話題を扱う上で、スタッフとの間にちょっとした行き違いがあったようで、放送前日の打ち合わせのやり取りを回想。和田が「明日どうすんの?おまかせ」と聞くと、スタッフから「まず『大谷選手』と『オンラインカジノ』をやります」との返答が。これに和田は「そうだね。みんなもトークしやすいし。どんな内容になる?」と尋ねたが、その場でのスタッフによる説明ではあまり内容が理解できず、放送当日の早朝に新聞のラテ欄をチェックしたところ「令和 ロマン くるま」との記載が。
これに和田は「私、申し訳ないけど、(令和ロマンや、高比良のことを)知らないから」とラテ欄の説明文が自動車の話題だと思い込み、すぐにスタッフに連絡。「車、私、何にも知らんで。エンジンもブレーキも全然わからへんから」と伝え、そこで初めてお笑い芸人の話題だと気付くことに。「そういう芸名ならちゃんと書いてほしいよね」と“オチ”を付けたが、共演者からのリアクションは微妙な苦笑いのみで、和田は「(自分は)大笑いしてんけど、意外にウケない」とガッカリした表情を浮かべていた。
「共演者からすると、ウケるウケないの問題ではなく、“情報番組のMCをやっている人間が事前に扱う話題について調べるということすらやっていないのか…”という呆れた反応に近かったようです。情報番組のメインを務める立場にありながら、当日の生放送で取り上げるテーマを新聞ラテ欄でチェックしている事実も、みずから“笑い話”として披露するようなものではなく、共演者からすると“そんなこと言っちゃって大丈夫?”と心配する想いが上回ってしまったのかもしれません。ただでさえ『アッコに―』では、昨年の東京都知事選の“正しい投票の仕方”を巡り誤報を流し、謝罪する騒動もあったのに、その後の番組の顔が“知らないことはわからないし、調べもしない”というスタンスであることがわかり、視聴者からは、『それを聞かされる視聴者はどう思うか?とか考えられないかな』『仮にも自分の名前を冠にした番組のMCをやっている方が、M-1の2連覇で大騒ぎになった人物を知らないというのは許されることではないでしょう』『誰が言ったか知らないけど、“芸能界のご意見番”。知識も無いのにご意見番なんてムリでしょ』『仕事をサボってる』『これは番組をやる人の発言ではない』などの反応が並んでいます」(テレビ誌ライター)
このエピソードを“笑える話”として、その情報番組内で紹介することに対し躊躇がないという点にも、首を傾げざるを得ない…。
(木村慎吾)