イングランド・プレミアリーグの名門クラブ・リヴァプールへと移籍するのはこれまで有力視されてきた久保建英ではなく、三笘薫になるかもしれない。複数の現地メディアが同リーグのブライトンを牽引する27歳ドリブラーの去就について報じている。
もっか同リーグ首位を独走するリヴァプールでは、エースのエジプト代表FWモハメド・サラーが32歳とベテランの域に達していることから、その代役として、レアル・ソシエダで活躍する23歳の右ウインガーである久保を“最優先ターゲット”に据えていると囁かれてきた。
しかし、4月15日までに現地サッカーメディア「TEAM talk」や「Athletic」が報じたところによると、現在のリヴァプールは、右ではなく左ウインガーの補強候補として、ブライトンに所属する日本代表MF三笘に白羽の矢を立てているという。
三笘はブライトンと2027年まで契約を残しているが、来季の欧州カップ戦への出場権を逃した場合には、クラブが主力選手を高値で売却する可能性が高まると見られている。今季はリーグ戦32試合を終えた段階で12勝12分8敗の暫定10位に留まるブライトン。ヨーロッパリーグ出場権を獲得するには7位のアストン・ヴィラにリードされている勝ち点差6を埋める必要があり、残り6試合の展開が注目を集めることになるだろう。
「ブライトンには微妙なシーズンとなっていますが、三笘はリーグ戦での戦績が7ゴール3アシストと、キャリア全盛ともいえる数字を残しており、今夏のビッグクラブ移籍は日本人サポーターの間でも大きな期待がかかっています。27歳という脂の乗り切ったタイミングで、ステップアップするには打ってつけのタイミング。近年、南野拓実や遠藤航などの日本人選手と積極的な契約を見せてきたリヴァプールであれば、かねてより噂の上がっている久保との同時加入も夢物語ではないかもしれません。ただ、ブライトン側は三笘の移籍金として8000万ポンド(約150億円)を要求しているとも報じられており、両クラブ間の交渉は難航が予想され、そう簡単に進展する話ではなさそうです」(スポーツライター)
久保の去就も含め、今夏のマーケットでは日本代表アタッカーたちの決断に熱視線が注がれることになりそうだ。
(木村慎吾)