“チャラ男”と見せかけて、実は義理堅い一面があることを窺わせたのはお笑いコンビ・さらば青春の光の東ブクロである。5月29日放送の「個人事務所芸人」を特集した「アメトーーク!」(テレビ朝日系)に出演し、現在でも“格安”の仕事を続けている理由を語った。
スタジオには、相方・森田哲矢をはじめ、みなみかわやキンタロー。、ラランドなど、大手に所属せずにフリーで活動する芸人たちが集結。小さな仕事から大きな案件まで、様々なオファーが舞い込むという“個人事務所芸人”だが、さらば青春の光にはあまりにも安すぎるギャラの仕事もあり、それがラジオ番組「さらば青春の光の青春デストロイヤー」(NBCラジオ)だという。
長崎に本拠を構えるNBCとあって、普段は同局のスタッフが持参したボイスレコーダーで音源を録っており、その放送時間は10分で、トーク時間は8分ほど。
東ブクロは「2013年頃からやらせていただいてて。もうかれこれ12年ぐらいやってるんですけど、最初はギャラ1000円やったんですよ。1000円でも仕事がないからやらせていただいて。やっと10年経って、3000円に上がった」と具体的なギャラの額を告白。「(放送時間的にギャラが)これ以上は上がらないっていうのは見えてる。それでもボクらは8分間、毎回、送り続けてる。スキャンダルがあっても続けてくれてるので」と、自身の不祥事があってもクビにされなかったことへの恩義を感じているという。
「東ブクロは2013年と2021年に女性問題を起こして、ほとんどの仕事を失いましたが、ギャラ1000円の『青春デストロイヤー』だけは継続して彼を起用。今や多忙を極め、“年収1億円超え”とされるさらば青春の光なので、本来であれば、たとえギャラが3000円に上がったとしても、断る規模の仕事でしょうが、当時の感謝の思いが8分間のラジオをやめない理由になっているようです。普段は“チャラ男のクズ芸人”として君臨し、決して高い好感度を誇るわけではない東ブクロですが、NBCへのアツい気持ちが伝わり、『めちゃくちゃ売れてるのにあぐらをかくことなく、義理人情を大事にしてるから好感が持てる』『なんだかんだモテるのもそういう所なんでしょうかねぇ』などの反応も上がっていました」(テレビ誌ライター)
ただ、さらば青春の光では、馬車馬のように働かされているのは売れっ子の森田で、この8分間の仕事を続けることの負担は彼のほうがデカいのかもしれないが…。
(木村慎吾)