「2025年7月5日、日本に大災害が起こるらしい」
そんな噂が、今じわじわと広がっている。発信源は海外の掲示板や動画サイト。はじめは一部の好事家の間でささやかれていたが、ここ最近では日本語での拡散も見られ、SNSでは不安の声もちらほら。もちろん、その多くは憶測にすぎない。けれど、なぜか人は「見えない未来」にこそ心をざわつかせてしまう。
もし、本当に何かが起きるのだとしたら。私たちはそれを事前に察知することができるのだろうか─? そんな問いに、静かに向き合ってきたのが占いという世界。中でも“宿命”と“運命”を見つめる占術の担い手、火ノ宮守さんは、紫微斗数や四柱推命などを駆使して、私たちの「人生の地図」を読み解く。
「なんか人間の動きって、どこかでシンクロしてる気がする」そう気づいた瞬間から、彼の占いの旅は始まったという。
現在、紫微斗数・四柱推命・カバラ数秘術・タロットなど多彩な占術を操る火ノ宮さん。その“基本”を尋ねると、返ってきたのはこんな言葉だった。
「基本は星の動きですね。古代の人が、“星と人間の動きが連動してるな”って気づいたことから始まった学問なんです。生年月日と生まれた時間、生まれた場所、名前。この4つが揃うと、たとえ双子でもまったく違う宿命が出るんです。それくらい、占いって個々の本質に深く入り込めるもの」
占いへの興味は、幼いころから。雑誌やテレビで何気なく目にするうちに自然と惹かれていき、「気づいたら、占いの先生に弟子入りしていました」と微笑む。
実はその前、大学に通いながら、ボイストレーニングに打ち込んでいた時期があったという火ノ宮さん。
「音楽が好きで、でも実力の壁を感じてしまって。しかも当時はコロナ禍で、レッスンもできなくなってしまった。そんな時期に師匠と出会って、占星術に導かれていったんです」
そして、その“空白の時間”にも、思いがけない出会いがあった。
「コロナ前にアルバイト先で演出家・ダンサー・振付家のRYON・RYONさんと出会ったのですが、その後、占いの弟子入りが決まった直後に再会したんです。数々の有名アーティストを育ててきたRYON・RYONさんが活動の背中を押してくださって、すごく勇気付けられました」
彼女との出会いが、もうひとつの転機となったのだ。
「集中的な占い修行を約2年間続けながら、同時にRYON・RYONさんの芸能事務所(株式会社R2 CREATIVE)に入れさせていただき、ライブ配信アプリを通して様々な人を占って経験を積みました」
RYON・RYONと二人三脚でスタートした“ハイブリッドな活動”は、彼の占いにも、新しい息吹を与えている。
そしてもうひとつ─占いを仕事に選んだ背景には、彼自身の“セクシュアリティ”の気づきも関係していた。
「僕、恋愛対象が男性なんです。心の性も男性で、いわゆる“バイ”とかでもないんです。でも、それをちゃんと自己開示できるようになったのは最近なんですよ。自分の中でどう受け止めるか、どう前を向くかに時間がかかりました。でもこの経験があったからこそ、人の痛みや悩みをより深く理解できるようになったと思っています」
悩みや辛い経験に“意味”を与えるのは、いつもその後の自分自身。彼の言葉は、決してスピリチュアルな“慰め”ではなく、現実とともに生きるためのメッセージだ。
「出来事そのものには、良いも悪いもない。その後、自分がどう行動するかで、すべては変わるんです」
次回は、自分の行動によって5年後、10年後の未来がどう変わるのか。宿命の“その先”を、火ノ宮守が指南する。
●プロフィール
ひのみや・まもる
【東京都出身。1995年9月14日生まれ。『R2 CREATIVE』所属の占星術家。紫微斗数・四柱推命・カバラ数秘術など、東洋占星術をメインに活動中。『宿命を知り、運命を自らの手で切り拓く』をモットーに、多くの著名人や企業からも反響を呼んでいる。オンライン鑑定や占星術レッスンを随時受付中。
公式Instagram・X:@mamoru_0914】