「すべての出来事は、実は“主観”の上に成り立っている」。火ノ宮守さんは優しい口調で語る。
「ここからは星の観点からのお話なのですが、大きく惑星が動いて、いろんな物事が革命的に変わる瞬間があるんです。それは悪い意味じゃなく、時代が切り替わる合図なんです。ただ、それに加えて、自分の意識次第で進む先が変わることがあるんです。実は今、量子力学でも“多世界解釈”という概念があって、現実は無数に枝分かれしているとも言われています」
今年の7月5日に災害が起こる、とまことしやかに囁かれている噂についても、そのことに対する考え方が大切だという。
「“災害が起こるんじゃないか”と毎日不安に満ちた意識で過ごしてしまうと、人間の意識ってものすごく強いから、その人の世界観自体が苦難の世界線に入り込んでしまう可能性はあります」
では、私たちは未来に対して、どのように行動すればよいのか、伺ってみると。
「何かに備えることに意識を向けすぎるよりも、自分がどんな未来に進みたいのかをイメージして、そこに向かう行動を始めることです。結局、誰もが“今”という一点から未来を枝分かれさせて生きています。だから自分の行動が変われば、5年後、10年後の未来もどんどん変わっていきます。新しい行動を起こさない人が、次の自分の未来はどうなっていますか? と占いで聞いたとしても、掛け算にならないので全く意味がなくなってしまいます。占いは当てっこゲームという訳ではないんです」
宿命は変えられない。けれど、その先の“運命”は、自分の選択でいくらでも塗り替えられる。
自身のエピソードとして、
「自転車を欲しいと思っていたら無料で手に入ったり、話題に上がっていた人が奇跡的なシチュエーションで目の前に現れたり、3次元的な観点からすると不思議なことが日々起こっています。特に所属事務所代表のRYON・RYONさんといるときはそのようなことばかりですね(笑)一瞬一瞬の小さな選択と意識が、後にとてつもなく大きな結果を生み出しているのだと、身に染みて感じるときがあります」
─火ノ宮さんの言葉は、未来に不安を抱える私たちに確かな道筋を示してくれる。
次回は、占いをどう活用すればより良い未来を手に入れられるのか。その“使い方”を具体的に伺います。
●プロフィール
ひのみや・まもる
【東京都出身。1995年9月14日生まれ。『R2 CREATIVE』所属の占星術家。紫微斗数・四柱推命・カバラ数秘術など、東洋占星術をメインに活動中。『宿命を知り、運命を自らの手で切り拓く』をモットーに、多くの著名人や企業からも反響を呼んでいる。オンライン鑑定や占星術レッスンを随時受付中。公式Instagram・X:@mamoru_0914】