Adoが「自伝的小説」発売もファンから歓迎されていないワケ、“バーチャルな23歳歌姫”に需要はある?
「うっせぇわ」で社会現象を巻き起こし、日本人アーティスト初となる世界ツアーをも成功させた歌姫・Adoが、2月26日に自伝的小説「ビバリウム Adoと私」を発売することを発表した。本作は、Adoみずからが語った半生をもとに、作家の小松成美氏が3年に及ぶ取材を経て書き下ろした一冊だという。
「発表によれば、内容は幼少期から不登校だった学生時代、そして『Ado』誕生からワールドツアーへの躍進までを余すことなく描くといいます。タイトルの『ビバリウム』とは、生き物が住む自然環境を再現した、小さな箱庭のこと。クローゼットで録音していたことで知られる彼女の原点を象徴しているのでしょう」(音楽ライター)
しかし、この発表に対してネット上のファンからは戸惑いの声が目立っている。
「彼女は素顔を隠し、そのミステリアスな存在感と圧倒的な歌唱力でカリスマ性を築いてきました。それだけに、今さら生々しい私生活や過去を『自分語り』することに、ブランドイメージの崩壊を危惧する層が少なくないのです。実際、SNSでは『歌だけで勝負してほしい』『神秘性が薄れる』といった批判的な意見が散見されます」(芸能記者)
また、本作が「自伝」ではなく「自伝的小説」という形式をとっている点も、波紋を広げる一因となっている。
「ノンフィクションではなく『小説』と銘打つことで、どこまでが事実でどこからが演出なのかが曖昧になります。顔が見えない存在である彼女が、フィクションの皮を被せて半生を語ることに、『盛りすぎではないか』という疑念を抱くファンもいるようです。また、23歳という若さで自伝を出すこと自体、ビジネスの香りが強く漂い、早急すぎると感じさせる要因でしょう」(前出・芸能記者)
彼女が過去に明かした意外な素顔も、現在の「反逆児」というパブリックイメージとのギャップを生んでいる。
「Adoはかつてテレビ番組で、幼少期は『プリンセス願望』が強く、毎日フリル付きのピンクの服を着ていたと語っています。現在のクールで攻撃的な楽曲の世界観とは真逆の性質を持っていたことが明かされることで、今のキャラクターも大人たちにプロデュースされた『設定』に過ぎないのではないか、という冷ややかな視線も注がれています」(音楽ライター)
実際、最近はシルエットや髪型を公開したり、SNSでの発信が過剰になったりと、情報の出し方が中途半端だという指摘もある。
「神秘性を売りにする“バーチャルな歌姫”にとって、安易な自己開示は諸刃の剣となるかもしれません。ネット上では『姿を隠すなら徹底してほしい』『顔は出さないのに自分語りはしたいという姿勢に嫌悪感を抱く』という厳しい意見も見られます。今回の自伝的小説の発売で、Adoが築き上げてきた唯一無二の立ち位置が揺るがなければいいのですが…」(前出・音楽ライター)
今回の自伝的小説の発売決定を巡り、ファンは複雑な思いも抱いているようだ。
