女優の土屋太鳳が7月期放送予定のドラマ「チア☆ダン」(TBS系)で主役を務めるという。同作は昨年3月公開の同名映画をベースにしたもので、高校のチアリーダー部を舞台に、チアダンスのシーンがふんだんに盛り込まれるのは間違いなさそうだ。しかし2月には23歳となる土屋が女子高生の役を演じるのは、さすがに無理があるのではないだろうか。
「映画版では当時18歳の広瀬すずが主演を務め、見た目にも無理のないキャストとなっていました。そのスピンアウト作品なら、広瀬と同年齢以下の女優を使うのが常道のはず。ここであえて土屋を抜擢したのは、映画版以上にダンスシーンを重視するからかもしれません。なにしろ土屋は日本女子体育大学で舞踊学を専攻するバリバリのダンサー。その技術は“ダンス指導”など必要ないほどのレベルで、彼女以上に踊れる女優はいないと言っても過言ではありません」(芸能ライター)
同大学のOGにはアイドルダンスの第一人者である振付師の竹中夏海や、ダンスカンパニー「珍しいキノコ舞踊団」の梶原未由らもおり、土屋のダンスにも大いに期待の高まるところだ。だが意外にも土屋はこれまで、その高いダンススキルをテレビで披露した経験が少ないのである。ダイハツ「ブーン」や西武鉄道のCMでは軽妙なダンスを見せているものの、視聴者の度肝を抜くほどではない。なぜ彼女は自分の武器を見せないのだろうか。
「土屋が専攻する“舞踊”は一つの作品として作り上げていくタイプのダンスであり、短時間でパッと披露する見せ方にはあまり向いていないのです。エンタメ界で主流のヒップホップダンスがポップスだとすれば、舞踊はクラシックのような存在。それゆえドラマやバラエティで『ちょっと踊ってみた』という場面が少ないのも致し方ないところ。逆に言えば『チア☆ダン』で長い尺のダンスシーンがあれば、土屋の圧倒的なダンススキルを存分に発揮できる可能性も期待できます」(前出・芸能ライター)
土屋はオーストラリアのアーティスト、SiaのMVに出演しており、YouTubeで公開されている楽曲「アライヴ feat. 土屋太鳳」では、重力に逆らうかのように舞い踊る本気モードを披露。このMVを観れば、土屋への認識が一変するだろう。
(白根麻子)