「NEWSポストセブン」が10月16日、YouTuberのヒカキンに自宅での撮影動画投稿を禁じる警告が出てしまったと伝えている。
「ヒカキン 自宅マンションから『SNS・YouTube投稿禁止』警告」と題した記事で、ヒカキンが住む高級マンションの掲示板に「マンションの外観・共用部分のみならず、専用部分であっても、画像・動画を安易に投稿・掲載しないように」といった内容の貼り紙が掲示されている現状を綴り、約800万人ものチャンネル登録者を誇るヒカキンのファンによる住所特定の動きが、マンション内の他の住民にセキュリティー面での多大な不安を与えてしまっているという。
また、ヒカキンの所属事務所は同メディアの取材に対して、マンション管理窓口からヒカキンにSNSなどの投稿を控えるようにと要請したという事実は存在せず、“事実という認識をしておりません”と回答。ただし、ヒカキンの影響力によって被害を被るのはマンションを管理する側というよりもむしろ他の住民であることが予想されるため、そもそも貼り紙を掲示したのが他のマンション住民の独断である可能性は高いだろう。
「無名の動画投稿者から成り上がり、現在は800万人近いチャンネル登録者を抱えるまでに急成長したヒカキンは、常にファンからの住所特定と闘ってきました。やはり、その要因としては一般的なタレントとは違い、自宅の内装をあらゆる動画で大々的に公開してしまっている点でしょう。また、トップユーチューバーらは新居の公開で数字を稼ぐ慣習があり、より奇抜でゴージャスなデザインのマンションを選ぶ傾向が強く、ファンからすれば特定は限りなく容易です。しかもヒカキンのファンは中高生など若い層が主で、モラルを欠く行動に走る者もいることは否定できないでしょう。家賃が100~200万円ほどとされる超高級タワマンだけに、他の住民もセレブで埋め尽くされていることが予想され、彼ら・彼女らからすれば、突然越してきたユーチューバーに自身の安全が脅かされるのは勘弁してくれといった心情なのかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
ネットでも今回の件について「特定されたら嫌だという住民の感覚は分かる!」「高い家賃払うのはセキュリティー面の安心感も含めてだから他の住人側が懸念するのも分かる」「住民からしたら色々と映されるのは迷惑かもしれない」「お金あるんだから広大な敷地に大きな家ぐらい建てたら良いのに…」などの反応があり、住民によるクレームへ理解を寄せる声が多い。
とは言え、他の住民の個人情報を公開している訳でもなく、あくまで自宅内の撮影に留めているヒカキンに大きな落ち度があるかと言えば、疑問は残る。“ユーチューバー”というこれまで存在し得なかった新たな生き方が誕生したことで、人々が経験したことのない前代未聞の課題やトラブルが生まれてしまったのかもしれない。
(木村慎吾)