お笑いコンビ・とんねるずの石橋貴明が11月4日放送の「石橋貴明のたいむとんねる」(フジテレビ系)に出演し、かつてファミリーコンピュータのソフト「グーニーズ」にハマっていた時代を懐かしんでいる。
この日の番組のテーマは「観た事がなくても絶対に知っている映画音楽」。主に1980年代から90年代にかけてヒットしたハリウッド大作が次々に紹介される中、1985年に米で公開された青春アドベンチャー映画「グーニーズ」の主題歌「グーニーズはグッド・イナフ」が登場すると、石橋は同作を鑑賞したことが無いと打ち明けるも、映画のヒットをキッカケに同年に発売されたファミコン用ソフト「グーニーズ」については「たまたまラジオに出たら(ソフトを)貰っちゃったんですよ。そしたら仕事をしててもグーニーズの音がずっと(脳内で)鳴っていて」と熱中した経験があると告白した。
続けて石橋は「朝から晩まですごい忙しい時、家に帰るのが(深夜)1時とか2時」だったにもかかわらず、朝の6時ころまでプレーし続けていたと回想。最終的に10日間ほどを要して全クリアを達成すると、「当時の白金のマンションの窓を開けて、東京タワーに向かってタバコをくゆらせながら“俺はグーニーズをやり切ったぞ!”って(叫んだ)。だから音を聞くと思い出すんですよね」とゲームのエンディングを迎えた若かりし日を振り返っている。
「古き良き昭和の時代をノスタルジーに浸りながら振り返るという番組の趣旨にならい、今回の石橋のゲーム体験談についても当時をよく知る者からは《懐かしい!》の声がこだましています。特に最近のゲームソフトはオンラインでの協力プレーなどをメインに扱うものが急増しており、“全クリア”を目標に遊ぶエンディングありきの作品が減少傾向にあります。また、当時は難解なステージから先に進めなくなった際にも、今のようにインターネットやSNSで攻略法を調べたり、攻略専用のガイドブックを読むわけにもいきません。そうした様々なゲーム事情の移り変わりを感じさせる石橋の思い出だった為、ネットでも『叫びたくなるくらいやり込んだゲームがあったというのはそれだけで良い思い出』『グーニーズを自力でクリアするのは凄い。ファミコン初期は基本難しいゲームが多かったから』『昔のゲームは今みたいにセーブ機能がほとんどないからやり込まないとエンディングがみれない』などといった反応が寄せられ、『昭和生まれのゲーマーとしてはソフト購入後にアイテムやシナリオに追加料金を払うのは釈然としない』『今は課金課金』という課金を前提としたような現在のゲーム界に不満を述べるものまで散見されました」(テレビ誌ライター)
“あの頃は良かったなぁ…”との懐かしみや、“今はここがダメ!”といった視聴者のくだ巻きに近いリアクションを引き寄せることこそが、この番組が持つ最大の醍醐味と言えるかもしれない。
(木村慎吾)