タレントのつるの剛士が、保育士免許の試験を受けることができない現実を明かし、話題となっている。つるのは1月13日に「#保育士免許取得への道」と銘打って、保育士試験のテキスト本をツイッターにて公開。しかし翌14日になって「受験資格をみて愕然…」とツイートし、高卒の自身が受験資格の対象外であることを明かしていた。
「5人の父親としても知られるつるのには『未来を担う子供たちの今に携われる園を立ち上げたい夢』があるとのことで、その意思は尊重されるべきでしょう。しかし保育士には子育てのスキルのみならず、福祉に関する幅広い知識や法律面の知識も求められています。つるのは受験資格について『緩和余地はあるかと』と綴っていますが、賛同する意見は少数。《質は下げてほしくない》《保育士には簡単になれると思わないでほしい》といった反論が続出しています」(女性誌ライター)
そんなつるのに対しては、〈そもそも受験資格を確認しないで資格取得を宣言すること自体がおかしい〉という、当然の反応も見受けられる。子育てに関する施設を設立したいという意思は本物だとしても、そのためにいきなり保育士免許の取得をぶちあげるのもまた短絡的だ。だがこれらの行動には、彼なりの理由があるのではないだろうか。
「施設設立を検討するなかで彼は、保育士が足りていない現状や、資格を持ちながら働いていない“潜在保育士”の問題などを知るにつれ、これらの問題をもっと世間に知ってもらいたいとの思いで、あえて『受験資格がない!』というノイズをかき鳴らしたのではないでしょうか。ただ単に保育士が足りていないとアピールしても、世間に届けるのは難しいもの。しかしつるの自身が《保育士になりたくてもなれない自分》をアピールすれば、今回のように世間の注目を集めることができるわけです。あえて自分が道化を演じることで、本来の目的を達する。そんな巧みな戦略があるように思えてなりません」(前出・女性誌ライター)
芸能生活28年のつるのゆえ、自分の知名度を活かすことには長じているのかもしれない。
(白根麻子)