子どもが、やればできることを得意ではないと思い込み、「自分なんて……」と自信を失くすことがよくありますよね。でも、「大丈夫! あなたならできる!」と言えばよいとは限らないのが子育ての難しいところ。自分の強みを知ることは大人でも簡単ではありませんから、次のような方法で“子どもが自分で自分の強みに気付ける”ようにサポートしてあげましょう。
■“スムーズにできたこと”を言葉にして伝える
“上手なこと”を褒めるのはハードルが高くても、「いつもより少し早く終えた」「昨日より上達した」「失敗しなかった」ことなら、声かけの頻度を高めることができます。また、できることが当たり前になってしまうと褒めたり認めたりしにくくなりますが、いつも通りできることでも「さすがね」「あのとき頑張ったからだね」と、言葉にして伝えましょう。そうすれば、子どもが自分の頑張りや成功を再確認しやすくなります。
■成功や楽しかった思い出を形にして、いつでも見えるところに
受賞した賞や思い出の写真は、いつでも見えるところに貼ったり置いたりしておくとよいでしょう。また、「○○ができるようになった日」を日付と共に書き出して貼ったり、頑張って作ったものを写真に撮って飾ったりすれば、幸せな瞬間を思い出すきっかけになります。時間があるときにでも、これらを見ながら家族で思い出を振り返るのもいいですね。
■日々の観察で子どもが努力していることをみつける
ウインクの仕方や九九の暗記、縄跳びの練習など、小さなことでかまいません。今、我が子が頑張っていることや練習を重ねていることは何か、観察しましょう。努力していることが分かると、小さな前進や成功にも気付きやすく、認める声かけをしやすくなります。周りの大人が頑張っていることを気付いてくれるだけで勇気が出る場合もありますから、「最近、○○を頑張っているね」と、声をかけるところから始めましょう。
どれも小さな工夫ですが、毎日のように触れて積み重なれば大きな勇気に変わります。特別な言葉や方法を使わないからこそ、自然に続けられるのもよいところ。パッと思いつく我が子の頑張りから、言葉や形にして伝えてみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)