NHK「ニッポンのお笑い100年」が“松本人志の存在”を抹消! 構成作家が指摘する「衝撃的な扱い」の中身
8月11日にNHKで放送された「超・ニッポンのお笑い100年~芸人たちの放送開拓史~」。
国内の放送開始100年を記念した同番組は、過去の人気お笑い番組を映像と関係者の証言でプレイバックするというものだった。爆笑問題と中川家がMCを務め、ザ・ぼんち、千原兄弟・千原ジュニア、バカリズム、ヒコロヒー、霜降り明星・せいやら、幅広い世代の芸人が出演した。
同番組について、構成作家は「多くのレア映像を発掘していて、制作陣の熱意を感じました。とりわけ1967年にNHKが放送した横山エンタツ・花菱アチャコのトーク映像は歴史的資料としても貴重だと思いましたね」と振り返る。
一方で、番組内容の偏りも感じたという。
「今回、最も時間を割いて振り返っていたのがNETテレビ(現・テレビ朝日)系の『欽ちゃんのどこまでやるの!?』や『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)、『8時だョ!全員集合』(TBS系)など70~80年代にかけてのお笑い番組。当時がテレビ全盛期だったことを踏まえると妥当ではありますが、30代以下の視聴者からすると肩透かしを食らう構成だったかもしれません」(前出・構成作家)
そんな同番組で存在自体が抹消されていたのが、ダウンタウンの松本人志だ。前出・構成作家が続ける。
「設置された年代別の番組名が書かれたパネルには『ダウンタウン』の文字が見られたものの、出演者がダウンタウンや松本について言及することはいっさいなかった。一昨年の性加害報道以降、芸能活動を休止したままではありますが、松本は『日本のお笑いを変えた』とまで言われる存在。完全にスルーするのは無理がありますよ」
中でも同氏が大きな違和感を抱いたというのが、せいやと千原ジュニアが「人志松本のすべらない話」(フジ系)について回顧したシーン。
「トークで松本の名前を出さないどころか、テロップもパネルも『すべらない話』と省略されていました。『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ系)など、さらに長いタイトルもパネルに書かれていたので、長さの問題ではないでしょう」(前出・構成作家)
再びNHKで松本の名が呼ばれる日は来るか。
(塚原真弓)
