3月24日に開幕した2021年フィギュアスケート世界選手権で、日本のエース・羽生結弦選手はSPこそ1位だったものの、総合では3位に落ちる結果となった。
「羽生選手のFSはジャンプに精彩を欠いていました。世界選手権3連覇を狙う米国のネイサン・チェン選手が、SPではジャンプで転倒して3位に甘んじていたものの、FSで完璧な演技を披露。羽生選手にプレッシャーを与えて過剰なやる気を起こさせて、それがミスにつながったのではないでしょうか」(スポーツライター)
羽生選手のFSのジャンプは、4回転ループで手をつき、4回転サルコーで着氷に乱れが生じ、トリプルアクセルがコンビネーションにできないなど、確かに羽生選手らしからぬミスだったと言えよう。
しかし、羽生選手ほど実績のある選手が、プレッシャーだけでそこまで乱れることはあるまい。
「羽生が3月28日のインタビューで、FS後に『喘息の感じはちょっとしたかな』と語ったんです。体調が悪かったからこその結果だったのなら、ミスター・パーフェクトな羽生選手のあのミスも仕方のないことだったのかもしれません。実はロシアのメディアが、羽生選手がFSの前に喘息の発作を起こして、ロシアチームのチームドクターの診療を受けたと報じていたんです。羽生選手の喘息について、詳細は明らかにされていませんが、そういう報道があり、インタビュアーがその点を具体的にたずねたので、答えざるをえなかったのではないでしょうか」(女性誌記者)
言い訳をよしとしない羽生選手だけに、その顛末については語りたくなかったのかもしれない。
(芝公子)