長引くコロナ禍で、かつては賑わいを見せていた芸能人が経営する飲食店も苦境に立たされている。
お笑い芸人・ドロンズ石本は、経営する「馬肉屋たけし」の厳しい現状をブログにつづっており、元AKB48のメンバーでタレントの内田眞由美は、今もアイドル活動中にオープンした「焼肉IWA」の5000万円の借金を返済し続けていると言う。
しかし、芸能界を引退後、そのノウハウを活かして飲食業で大成功した人物もいるという。
「第17回目ジュノンボーイ、ロック部門のグランプリに輝いた、松井雄飛です。00年代、モーニング娘。をはじめとし、松浦亜弥、藤本美貴など数々のアーティストを生み出したつんく♂プロデュースで、元祖メガネアイドル・時東ぁみや太陽とシスコムーンの稲葉貴子とともに大阪の応援ソング『東大阪めっちゃ元気な「まち」やねん』でデビュー。その後は17september(セブンティーンセプテンバー)というバンドで活動していましたが、惜しまれつつも芸能界を引退。現在は『セプテンバー』というダーツバーをオープンし、都内にバーを2軒とカレー屋の3店舗を経営する、やり手の実業家なんです。お店の従業員には、元アイドルにマジシャン、イケメン俳優など個性あふれるメンバーをそろえており、松井のファンに加え、従業員のファンも連日客として押し寄せるため、このコロナ禍でもお店は大盛況なんだそうです」(芸能記者)
同店の常連客の女性に話を聞いてみると‥‥。
「緊急事態宣言中でダーツバーは営業していませんが、松井くんに会いたいので毎日カレー屋に通っています。アーティスト時代からのファンなので、こうして間近でお話しできるなんて夢みたいです。バーにはドラムにギター、ベースが一式そろっていて、タイミングが合えば歌ってもらえることもあるんです。引退から5年経ちますが、全盛期と変わらずイケメンなので、これからもお店に通って応援し続けます」
ファンが常連客に変わり、リピーターとなるのは見事な戦略。あの名プロデューサー・つんく♂が見抜いた彼の才能は、別のところでも開花していたようだ。
(佐藤ちひろ)