歌手でタレントの工藤静香が8月11日に自身のインスタグラムアカウントを更新し、新型コロナウイルスのワクチン接種が完了したことを報告した。
工藤は「予防接種2回目が終わりました」と書き出し、気になる副反応について「熱も腕の痛みかなりありますが想定内、問題ないです」と接種後の容体を説明。続けて、「自分自身にもですが、これで自分から人に移してしまうリスクも減るなら嬉しい」とワクチン接種の意義にも言及すると、「二科展の締め切りまで描きまくります! ラストスパートです!」と開催が近づく二科展に向けた創作活動に意気込みを見せた。
「2度のワクチン接種を終え、早速『描きまくります!』と意気込んだ工藤には、フォロワーから『しーちゃん、無事に予防接種終わって安心しました。ラストスパート頑張って! 出来上がり楽しみにしてますね!』『想定内、問題なく終わってよかった』『くれぐれも無理しない様に頑張って下さいね』などと、極端な高熱の副反応が出なかったことに安堵するコメントや、二科展への期待を込めたエールの声が集中。一方で、ネット民から大量のツッコミを浴びてしまったのが、ワクチンの効果に関して言及した部分でした。
工藤はワクチンを接種することで『自分から人に移してしまうリスクも減るなら嬉しい』と書いていますが、厚生労働省の公式サイトでは、ワクチンには新型コロナウイルス感染症の発症と重症化を予防する一定の効果があると説明しているものの、他者への感染を防ぐ効果については明言していません。その点に関して誤解を与えかねない表現だとして『人に移すリスクが減るんですか? 誰がどこでどのように証明したんですか? 皆を勘違いさせるような発言は控えて下さい』『重症化しにくいだけで、人に移さないとはならないですよ。適当なこと言わないで』『誤認が増えるばかりです』との反応が寄せられ、『体質的に打てない人、重い急性疾患で打てない人もいるからね』といった声もありました」(テレビ誌ライター)
実際、8月7日までに栃木県さくら市の高齢者施設では入所者28人と職員3人の合計31人のクラスターが発生。同施設の全入所者はすでに2回目のワクチン接種を終えていた。一方で、接種を受けた人が他人にウイルスを感染させるリスクを低下させることを示唆するデータがあることも報じられている。
とはいえ、93万人ものフォロワーを抱えるインスタグラムではそうした細かな言い回しにも細心の注意を払う必要があったのかもしれない。
(木村慎吾)