人から注意されたとき、つい“言い訳”してしまうことってありませんか?
言い訳すると、人からネガティブな印象を持たれますし、仕事上のことなら仕事そのものの雲行きも怪しくなってしまいますよね。では、言い訳してしまう人の心理とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
■自分の心を慰めようとしている
心理学者の斉藤勇さん監修「面白いほどよくわかる! 職場の心理学」(西東社刊)によると、でも、だって、お言葉ですがという枕詞の後に必ず長い言い訳を重ねるような人は、自分の責任に帰すのではなく、自分以外のもののせいにして自分に都合のいい言い訳を生み出し、自分で自分を納得させて心を慰めようとしているケースがあるのだとか。心理学では、こうした心のメカニズムを「合理化」と呼ぶそうです。
■自分に正当性があることを主張したい
心理学者の内藤誼人さんの著書「お金に縁のある人、ない人の心理法則」(PHP研究所刊)によると、言い訳が多い人は負け続けることになるそう。人は負けると多弁になって言い訳がましくなるもので、素直に自分の負けを認めれば弁明は長くならず、言い訳にはならないはずなんだとか。どこか自分に正当性があると主張したいからこそ、弁明が長くなって言い訳がましくなってしまうんですね。言い訳をせず、客観的な視点で自分を顧みることが成功の秘訣なんだそうですよ。
言い訳してしまう自分に嫌悪感を抱いてしまう人は、一度自分の心理について振り返ってみるのもいいかもしれませんね。