俳優・菅田将暉が主演を務める月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)の第6話が2月14日に放送され、世帯平均視聴率10.2%と初回から6話連続で2ケタをキープしている。
そんな中、作中に登場する書籍が大きな注目を集めている。
このドラマは、田村由美氏による同名の大ヒット漫画が原作。菅田演じる天然パーマがトレードマークの久能整が淡々と自身の見解を述べるだけで事件の謎を解いていく。その第5話に、事件の謎を解く手掛かりとしてローマ皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの著作である「自省録」が登場した。
「マルクス・アウレリウス・アントニヌスは、ローマ時代の皇帝であり、ストア派の哲学者でもあることから“哲人皇帝”と呼ばれています。そんな彼が、折に触れ心の浮かぶ感慨や思想、自省自戒の言葉などを断片的に書き留めておいたものが、この『自省録』。この本がドラマの暗号を解く重要な役割を担うことを知り、岩波書店がドラマとタイアップ。第5話が放送された翌8日には、東京駅近くの大型書店・八重洲ブックセンター本店で岩波文庫『自省録』が1階売り場に置かれた様子が、公式ツイッターで紹介されています」(芸能ライター)
岩波文庫版の「自省録」の帯には「自省録が大きな鍵に!」というキャッチコピーとともに菅田将暉の写真が。しかし、ヒットの兆しはそれだけではない。
「第5話の終了後には、Amazonや楽天BOOKSのランキングでも総合1位に急上昇して、当初1万部用意していた特別帯付き文庫本はすでに完売。急遽4万部の追加予定とのことです。こうした状況を受けてネットでも『自省録読んでみたくなった。マルクス・アウレリウスってローマ皇帝なんや』『読んだことなかったから本屋さんで買おうと思ったらおいてなかった』『娘がマルクス・アウレリウスに関心を抱けたのは、田村由美先生のおかげ』などの声が上がっています」(前出・芸能ライター)
ドラマの展開とともに、今後の「自省録」の売れ行きにも注目したい。
(窪田史朗)