仕事において、自分のダメさ加減を実感することはありませんか? 実際、「自分は本当に段取りが悪いな……」と感じている人は多いようです。
評論家の中島孝志さんの著書「なぜか『段取り』のウマい人、ヘタな人」(ゴマブックス刊)によれば、仕事の段取りが悪くなる原因には「頭の中が整理されていない」「時間の価値を軽んじている」「二度手間・三度手間を何とも思わないくらい暇」「相手のことをよく知らない=ニーズをつかんでいない=情報がない」「仕事ができない」などがあるのだとか。
そもそも段取りとは、仕事のマネジメントをすること。目の前の仕事をどう料理するか、どんな方法でどんな手順でどれだけ時間をかけて最高の成果へと仕上げるかを考えなければなりません。中島さんは、よくいわれる“段取り八分”は間違いで、仕事は「段取りがすべて」だといっています。
また、研修講師である松本幸夫さんの著書「通勤電車で新聞を読む人はなぜ仕事が遅いのか 熱狂的に仕事をこなす技術」(Pan Rolling刊)によれば、「あれもこれもやらなきゃ!」という“アレコレ・シンドローム”になってしまったときは、しっかり段取りをしてから仕事をすることが解決策で、同じような作業ならまとめて片付けるなどの工夫をするといいそうです。
肝心なのは、いかにして自分の大切な仕事に集中する時間を取るか。これを、自分の能力がピークに来る時間帯に持ってくることが、段取りのポイントなんだそうですよ。
段取りは、作業効率と共に時間帯も意識して組めると、さらにレベルが上がりそうです。