ダンス&ボーカルグループ・EXILEが4月26日、全国アリーナツアー「RED PHOENIX」の大阪城ホール公演を開催。7月からのドームツアーには20年11月にグループを卒業したEXILE ATSUSHIが“限定復活”することを発表した。
2年4カ月ぶり、5都市16公演となるドームツアーの開催は、この日の公演のアンコールで発表。さらにサプライズとしてATSUSHI本人がステージ登場した。ATSUSHIはステージの四方に礼をすると「お久しぶりです!」と挨拶。「EXILEに戻っても大丈夫ですか?」とうかがいを立てつつ「ファンの皆さんに喜んでもらうことがEXILEの根幹。それで幸せを届けられたら、うれしいことはありません。“限定復活”させていただきます」と宣言した。
ネット上では、《限定復活とはいえ、ATSUSHIさんがEXILEに戻ることは大変結構なことだと思われます。7月からのEXILEのドームツアーが盛り上がるのは間違いない》と歓迎する声もあったが、《今のEXILEのボーカルも上手いんだけど、最近は一般人でももっと上手く歌い上げる人が多いから、ATSUSHIのいた頃に比べたらなんとも言えない感じだった》《EXILEも今のコロナ禍での活動をいろいろ模索しているんだと思う》《ファンの方には申し訳ないけど、ATSUSHIさんもソロで大活躍って訳ではないみたいだし、EXILEも今や大人気ではないでしょ。外側から見るとお互いこうするしかないのかな、としか見えません》などの苦境を推測する声も多かった。
「ATSUSHIは20年11月にグループを卒業しましたが、当時は2月26日から政府が新型コロナウイルスまん延防止のためにイベント自粛を要請している最中。当日は大阪・京セラドーム大阪でドームツアーの千秋楽公演が行われる予定でしたが、開演5時間前に中止が決定されました。そのため、EXILEのATUSHIとしての公演はグループ卒業よりも8カ月以上も早い2月25日が最後となっていました。実質的にドームツアーで“限定復活”することになったのは当時のリベンジの意味合いもあるのでしょう。
また、卒業から2年経たずに“限定復活”するのは、EXILE、ATSUSHI双方の苦境もあったと推測する声もあります。EXILEはATUSHIが抜けた後はアイドル化したという批判があり、初期の男らしさを前面に出したEXILEを愛するファン離れもありました。
ATSUSHIもソロ活動が始まった瞬間からコロナ禍が襲ったため、21年に行われた卒業後初のソロツアーではいくつかの公演中止を余儀なくされ、さらにATUSHI自身が体調を崩して振り替え公演が再延期となってしまうなどアクシデントも起きました。公演で歌う曲もソロ曲よりEXILEの曲のほうが盛り上がってしまうという現象もあったようです。
両者が限定とはいえ、再び合流するというのは必然だったのかもしれません」(芸能記者)
いずれにしろ、ATSUSHIの限定復活でライブが盛り上がることは間違いなさそうだ。
(柏原廉)