失礼と愛嬌のギリギリなラインを攻め、結果的に大物芸能人たちから寵愛を受ける‥‥。元お笑いコンビ・オセロの松嶋尚美による“愛され術”にスポットが当てられている。
飾らない気さくなキャラと天然な発言が人気の松嶋だが、それは相手が超大物であっても変わらない。6月25日放送の「モモコのOH!ソレ!み~よ!」(関西テレビ)では、ゲスト出演した松嶋によるトンデモ発言エピソードの数々が紹介された。
VTR出演した松竹芸能の先輩、TKO・木本武宏によると、TKOとオセロがそろって、大先輩・笑福亭鶴瓶に初めてあいさつに向かった際、「みんな、(背筋が)ピーンとなって緊張しながら『おはようございます!』って言う中、松嶋は普通に『べーさんや!』って」とまさかの言動。周囲は一時騒然とするも、鶴瓶は松嶋の“あいさつ”を気に入り、「きらきらアフロ」(テレビ東京系)で「俺は松嶋とやりたい」とパートナーに指名したという。
また、親交があったお笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次の番組に出演した時にも、松嶋は本番前の控え室で、4年先輩の加藤に「久しぶり~、元気?」とラフにあいさつ。加藤の肩をポンポンと叩き、後ろから近寄ったものの、その人物は加藤ではなく、俳優・高橋英樹だった。
木本は、「後ろから見て、雰囲気とかオールバックの感じとかで、間違えた。高橋さんは『加藤さん、あっち』と。そういうのでまた高橋さんが松嶋を面白かって、可愛がる」と説明。誰にでも分け隔てなく接する、ピュアな姿勢を気に入られることが多いのだという。
ほかにも、20歳ほど年上の志村けんさんには共演時に服装をダメ出しした過去も。上下ともジャージで撮影現場に現れた志村さんに対し、「志村さん、ジャージはもったいなくないですか? もうちょっと服装ちゃんとしたほうがいいですよ」と指摘。松嶋は「すごいカリスマ性がある人やのに、普通に動きやすさ優先の格好やった」と振り返っていた。
その際、志村さんは「そうかなぁ」とあまりピンとは来ていなかったというが、松嶋は「たまたまテレビ見てたら、裏原のブランドを着てはったから、変わった~って思って」と、志村さんの私服の変化を発見。これに西川ヘレンが「(松嶋以外は)なかなか言われないから、言ってもらってよかったんじゃないですか?」と志村さんの心情を察すると、ハイヒール・モモコも「大物の人には、周りもどんどん言いにくくなるからね」と松嶋の巧みな距離の詰め方に感心していた。
「後輩からは恐れられることの多いダウンタウン・浜田雅功を相手にも『髪の毛触らせて~』と距離を詰め、実際に髪の毛を触ったことがあると告白。『絶対この人は猫っ毛でフワフワしてそうと思って。触ったら、めっちゃ気持ちいいの~』と振り返るなど、もはや怖いもの知らず。番組では、そんな彼女の天然エピソードを『松嶋伝説』として紹介していましたが、ネットからは『天然ではなく、ただの非常識』『本人が失礼なのを、言われた大物さんが優しく受け止めてくれてただけでは?』『単に世間知らずなだけやろ』『一般社会では通用しません』『何にも考えてないだけとしか思えない』など、批判的な反応が多くを占めました」(テレビ誌ライター)
ほかにも、マサチューセッツ工科大学を「どこの摂津の大学ですか?」と大阪の大学だと勘違いしていたエピソードも有名で、松嶋のぶっとんだ天然ぶりを物語っている。
失礼と思われても仕方がない場面もあるが、実際に大御所から可愛がられ続けており、やはり彼女にしかできない独自の“愛され術”なのだろう。
(木村慎吾)