ユーチューバーのカジサックとしても活動する、お笑いコンビ・キングコングの梶原雄太が7月4日、自身のYouTubeチャンネルを更新。大きな批判を浴びたクラウドファンディングの企画を中止すると発表した。
インターネット上で不特定多数のユーザーに対して資金調達を呼びかけ、新たなサービスやモノの創作を目指すクラウドファンディング。カジサックは7月1日、ユーチューバーとしての活動が4周年を迎えることから、「10時間ドミノ生配信企画」の開催を熱望。その必要経費として「160万円のスタジオ代、200万円の技術発注費、100万円の運送費」に加え、編集者の交通宿泊費として50万円、手数料に90万円などを合計した600万円の費用をクラファンから募ることを宣言していた。
しかし、クラファンでは大きな事業計画がありながらも資金が不足している起案者を支援するというケースが一般的で、ユーチューバーとして成功しているカジサックのクラファン利用には疑問の声が。「ただ自分でお金出さずに、ファンの人たちお金ちょーだいって言ってるだけでは?」「クラファンってそういうものじゃないですよ」「誰がよくわからんドミノ企画にお金を出すのか」「編集者の宿泊費とかなんなの?」などと物議を醸した結果、3日後の7月4日に「クラウドファンディングやめます」と題した動画をアップした。
様々な意見が寄せられたことを受け、カジサックは「我々の中で、なるほどな、と思うことがあり、クラウドファンディングやめます。いろいろ考えた結果です」と説明。同企画にはわずか1日で90万円ほどの支援金が集まっていたが、「支援してくださった方々、本当にありがとうございました。そして、本当にごめんなさい。必ず返金します!」とし、企画の実現が叶わなかったことを謝罪した。
テレビ誌ライターは言う。
「今回の騒動を受け、、カジサックは『人間は失敗します。同じ失敗しても必ず次に活かすのがカジサック!』と前向きに捉え、『クラウドファンディングとドミノのことはいったん忘れて、またどこかで発表できればいいと思います』と切り替えるも、世間からは『また金の問題ですか』との呆れた声も続出。蒸し返されたのは10年前の生活保護にまつわるお金の騒動でした」
当時、梶原はテレビのレギュラー番組を3本抱える売れっ子芸人でありながら、母親が1年以上にわたって生活保護を受給していたことが発覚。しかも、母親のマンションは梶原がプレゼントしたもので、“家は息子が提供、生活費はお国から”という生活状況には、世間から「生活保護は本当に困っている人が受給するもの」「自分の金でなんとかしろ」などの批判が集まっていた。
「今回のクラウドファンディングにおいても、『クラファンは資金不足で困ってる人が利用するもの』『他人の金をアテにするな』といった同様の指摘があったことから、『“人間は失敗します。次に活かします”って‥‥全然活かせてないじゃん』『同じ失敗、またしてますよ』『あの時と同じだ』などの反応も寄せられています」(前出・テレビ誌ライター)
なお、クラウドファンディングを利用し、これまで様々な事業を進めてきた相方・西野亮廣は、梶原が炎上した原因について「お客さん感謝祭的な予算の内訳に、スタッフの交通費とか宿泊費が入っていた」点や、様々な意味での「“納得感”が不足していた」点などを挙げた。さらに、「お客さんの中で“なぜ4周年でドミノ?”という疑問もあった」とも指摘。梶原は最も近くにいたクラファンの先輩からもう少し早くアドバイスを受けるべきだったのかもしれない。
(木村慎吾)