ようやく酷暑も去り、秋風が感じられる9月になったが、庶民の懐にも冷たい風が吹きそうだ。
9月1日から値上げされるのは、菓子や飲料、家電製品、高速バスなど1661品目(帝国データバンク調べ)。10月からは酒類、外食産業、鉄道など今年最多の6000品目超が予定されている。
しかし、インカムはおいそれと値上げしてはくれそうもない。
そこで、誰しもが考えるのは“節約”の2文字だろう。
だが、注意してほしい節約があるというのは、都内で水道修理を担う作業員だ。
「最近は、節水型のトイレが、戸建てだけでなく集合住宅でも普及するようになりました。トイレはタンク式も節水型もサイフォンの原理を利用して、流しています。これは、液体で満たした管を高い位置から低い位置につなげると、勝手に高位置から低位置に移動する現象です。節水型は、このサイフォンの原理が効率よく働くように設計されています。ただ、ここで気を付けてほしいのは、尿だけであってもトイレットペーパーを使用した場合は“小”ではなく“大”で流してほしいのです。そうでないと、つまりの原因になります。現に、1日数回、トイレのつまりを修理しますが、そのほとんどが節水型を使っている女性のお宅がほとんどでした。また、水に溶けるトイレクリーナーも、できれば流さずゴミとして処理していただくのが望ましいですね」
節約を心掛けた結果が、修理代をという出費につながらないよう注意したいものだ。