インフルエンザの流行シーズンを迎える今、小さな子どものいる家庭では、コロナと合わせて感染予防をしっかり行いたいものです。基本となるのは手洗いですが、外出から帰ってきたときだけ意識的に行いがちです。でも、1日中家の中で過ごしたとしても手洗いは重要なようです。
ライオンが2021年に実施した『コロナ禍での手洗い実態調査』によると、「外出先から戻った際は必ずハンドソープで手を洗う」と回答した人が約7割でしたが、自宅にいる場合は「食事前にハンドソープを使って手を洗う」人が4割未満だったそうです。自宅にいると手を洗わないのは、「家の中はきれいだから」「家の中だから大丈夫という変な安心感がある」などの理由でした。
実際、家の中で過ごしていれば、手が菌などで汚れにくいのでしょうか? 同社が実験を行ったところ、「帰宅直後に手を洗ってから自宅に4時間いた」ときと「公園の遊具で2時間遊んだ後に帰宅した」ときの手のひらの菌の付着量を比較した結果は、どちらも菌の付着量は同程度であることが分かったそうです。
家の中でテレビを観たりおやつを食べたりして過ごしただけでも、外出から帰ったときと同程度の菌が手に付着してしまう可能性があるというのは驚きますね。
おうちで過ごしているときには、手洗いも水洗いで簡単に済ませがちです。でも、同社が手洗い後の抗菌・抗ウイルス効果の持続性について、水での手洗いとハンドソープによる手洗いを評価したところ、石けん成分を配合したハンドソープを使って洗ったほうが持続性は高く、菌やウイルスの増殖を抑制することが実験で確かめられたそう。このため、1日中おうちで過ごす場合でも食事前やトイレの後などには、子どもに限らず大人もしっかりとハンドソープで手を洗いたいものですね。
これからの季節はおうちの中でも安心せず、手洗いを中心にぜひ感染予防策を徹底してくださいね。