ノリノリでデートに誘われたと話しながら、「でも私ってモテないから、付き合えないかもしれない……」などと言ってくる女友だちはいませんか? 実はこれ、周囲の評価を下げないための“予防線”なんです。いったいどういうことなのでしょうか。
■自分を守るための「セルフハンディキャップ」とは?
学生時代、テストの直前に「全然勉強していない」と言う人っていませんでしたか? また、やらなければならないことがあるにも関わらず、急に部屋の掃除をし始めてしまった経験はないでしょうか。
これらはすべて、失敗したときに自尊心や自己評価を下げないために行われる行為で、「セルフハンディキャップ」と呼ばれます。恋愛などでは、告白する前に「きっとフラれる」と言ってみたり、合コンに行く前に「モテないから」と言ってみたりなどが例として挙げられます。
■本当はどう思っているの?
では、告白前に「フラれる」「モテない、きっとダメ」などと言いつつデートに行く女性の本音って、どこにあるのでしょうか。こういう女性はあまり自信がなく、半分くらいは本気でその言葉を言っている場合も多いです。ですが、プライドが高くて「失敗したら恥ずかしい」という気持ちが強い傾向もあります。どちらにせよ、人からの評価を下げたくない、傷付きたくないという感情が強いことは確かです。
「ワザワザそんなこと言わなくていいのに……」というようなセリフの裏には、こんな気持ちが隠されているんですね。これを知っておけば、友だちの過度な謙遜も「あぁ、傷付くのが怖いんだな」と優しく見守れるのではないでしょうか。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。