10月1日、フィギュアスケートの日本、欧州、北米によるチーム対抗戦「ジャパンオープン2016」が開催され、出場した織田信成、宇野昌磨の両選手が、自己ベストを更新、日本チームを優勝へ導いた。
「宇野選手は昨シーズンも成功してギネス認定された4回転フリップをフリーで決めてみせ、198.55点をマーク。非公認ながら昨シーズンのGPファイナルで出した自己ベストを8.23点更新しました。
さらにすごいのが織田信成で、現役引退してからおよそ1000日ぶりの試合なのに、スケート技術が劣るどころか178.72点をマークし、国際試合での自己ベスト更新しましたから、これは快挙といえるでしょう」(スポーツライター)
本人も「あの涙の引退は何だったんだろう」と笑いを取りつつコメントしていたが、あるスポーツ紙の記者はこういう。
「公式の国際試合では確かに自己ベストですが、引退を発表した13年12月の全日本で、FSで178.75点を出しています。実力がアップしたというよりは、引退時の力を維持しているということになりますが、それでも素晴らしいことにかわりはありません。
とはいえ、現役復帰はまずないでしょう。今の男子スケートはいかにたくさんの4回転を決めるかに焦点が移っています。今回の『ジャパンオープン』のFSで宇野選手は4回転をコンビネーションとあわせて3本、フェルナンデスも2本跳んでいますが、織田は4回転+3回転の1本だけ。これでは現在の男子で優勝争いに絡むのが難しいことは誰よりも織田がよくわかっていると思いますよ」
昨シーズンは羽生が世界歴代最高得点を更新した男子スケート。今シーズンもいったいどこまで進化していくのかの注目だ。
(芝公子)