2016年4月期に放送された連ドラ「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)が映画化されることが明らかになり、話題となっている。
このドラマは、人気脚本家・宮藤官九郎氏のオリジナルドラマ。「野心がない」「競争意識がない」「協調性がない」とヤユされる「ゆとり世代」が仕事や家族、恋愛や友情に迷い、抗いながら懸命に立ち向かう姿を描いた社会派コメディだ。放送当時、数々の賞を受賞し、17年にはスペシャルドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」(日テレ系)が放送され、こちらも好評を博し、今秋10月13日に映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」の公開が決定した。
「今作で坂間正和(岡田将生)の妻・茜を演じる安藤サクラは、『最初の撮影から約7年。茜ちゃんも私も母になりました』『みんな役柄とはいえ、たまに会う親戚のような存在になってきました』とコメント。茜は結婚を機に退職、坂間酒造の経理として家族を支えながら2人の子供を育てています」(映画誌ライター)
私生活では17年に第一子を出産した安藤は、翌年、朝ドラ「まんぷく」でヒロインを演じると、19年には大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(いずれもNHK)に出演。さらに昨年「旅屋おかえり」(NHK BSプレミアム)、今年に入ってドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)でも主役を演じた。さらに現在公開中の是枝裕和監督の話題作「怪物」でも主演を務めるなど、女優としてますます精力的に活躍の場を広げている。
しかしそんな安藤にも、女優としての危機があったという。
「安藤は昨年公開され、日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む最多8部門に輝いた『ある男』に出演。『万引き家族』に出演以来、久々となった映画のファーストカット撮影の時でした。監督から矢継ぎ早にダメ出しされ、どこを目指したらいいのかわからなくなり『私、この仕事向いてないと思うの。久しぶりに現場に入ったけれど、これで終わりにしようと思う』と、主役の妻夫木聡に打ち明けていたことが、初日舞台挨拶などでも明かされています」(女性誌記者)
引退を決めなくてよかった。
(窪田史朗)