真実はミステリー小説よりも奇なり?ロシアの民間軍事会社・ワグネルによる「反乱」に関し、お笑いタレント・カンニング竹山が26日放送のABEMA「ABEMA Prime(アベプラ)」に出演。素直な感想を口にしている。
当初、ワグネルの創設者であるプリゴジン氏は、ロシア軍のウクライナ侵攻に協力し、共通の目的のもとで進軍していたものの、6月23日から24日にかけて傭兵が武装蜂起。ロシア軍と衝突すべく、首都モスクワへ車列を進めると、残り数百メートルというところで進軍を撤回し、大規模な内戦は回避された。
その後、ロシアのプーチン大統領から「裏切り者」と糾弾された傭兵の指揮者・プリゴジン氏は、同国と足並みをそろえてきた隣国ベラルーシへ逃亡を図ったとされるも、放送された26日時点で詳しい所在は明らかになっていない(28日までにベラルーシの国営通信が同国のルカシェンコ大統領が国内にプリゴジン氏がいることを明らかにしたと報道)。
一連のロシア政府軍とワグネル部隊による内戦寸前まで陥った緊張関係について、竹山は「ちょっといろんなことがわからなさすぎて、こんな言い方をしたら申し訳ないかもしれないんですが、すごく興味があるというか。何だかミステリー小説を読んでるというか、ドラマを見ているみたいな感じで。どっちに正義があるかもわからないし、“これは何なの?”って思いますね」と、まるで映画のような展開に関心があると話した。
「昨年2月より、ウクライナでは継続的に何の罪もない大衆が犠牲となっており、“劇的な展開”に興味を惹かれるとのコメントには、一部から批判的な声も出ています。ただ、いち民間軍事会社が、国の正規軍に反旗を翻したとあって、竹山の正直な見解に同調する人や、それぞれの勢力と思惑が複雑に絡まり合う今回の武装反乱に対する見解を、お笑い芸人に求めることの難しさに同情を示す声も多かったです。『専門家でもなく、その方面の知識があるわけでもない芸能人に聞いてどうすんの?』との疑問や、『戦国時代のような事が今、現実で起きてる。表で言うか言わないかは置いといて、面白いのは分かる』などの反応もありました」(テレビ誌ライター)
竹山の立場に立てば、専門家ではなく、あくまで一般視聴者の代弁者として、等身大な意見を述べるのが限界で、また、それが求められてもいたと言えそうだ。
(木村慎吾)