猫を飼っている人は、普段見せる飼い猫のしぐさやふるまいに、癒やしを感じているのではないでしょうか。とても心が温まりますよね。
でも、ときどき「これってどういう意味? 何が言いたいのかな?」と感じるような、不思議で意味深な行動を取るのを見たことはありませんか? 例えば、次のような猫の行動には、ちゃんと意味があるようです。
■甘噛みをしてくる
猫が近くに寄って来たときや抱っこしたときに、手や足を甘噛みしてくることがあります。東京大学大学院総合文化研究科認知行動科学研究室講師(当時)の齋藤慈子さんの著書「飼い猫のココロがわかる 猫の心理」(西東社刊)によれば、2つの意味があるそう。1つは「大好きだよ」のサイン。2つ目は「嫌がっているとき」なんだそう。猫同士でじゃれあうときにも軽く噛み合うことがあるので、それと同等と考えるとよいですね。
一方、なでて欲しくないのになでたりするときも、噛んでくることがあります。さらになで続けると本気で噛んでくることも。甘噛みされたら、どちらの意味なのかをよく見極めてくださいね。
■クッションや布団を前足で交互に踏む
飼い猫が、クッションや布団などのやわらかいところを、前足で交互に踏んでいるのを見たことがありませんか? 実はこれ、「ふみふみ」という愛称で呼ばれている、猫によくある行動なんだとか。
獣医師の長谷川諒さん監修「知っておきたい ネコの多頭飼いのすべて 獣医師が教える幸せに暮らすためのポイント」(メイツ出版刊)によれば、子猫が母乳を飲むときに、母乳が出やすくなるように母猫のおっぱいを前肢で押す行為の名残なんだそう。とっても可愛いですね。
これらの意味深行動を見かけたら、ぜひ思い出してみてくださいね。