現在、幅広い世代から注目を集めているNHK朝ドラ「ブギウギ」。中でも主演の趣里に続き、目立っていたのが伊原六花だ。主要キャストの秋山美月役を務めた。秋山は、趣里扮するスズ子とともに上京。梅丸楽劇団に入るも大阪に戻ることを決め、11月17日放送回で、いったん伊原の出演シーンはなくなっている。が、帰阪する汽車の中で、劇場で熱唱するスズ子と心を通い合わせ、客席でタップダンスを披露し、思わず乗客が拍手するというシーンは何とも感動的であった。
「伊原は、2017年に大きな話題を集めた『バブリーダンス』で大阪府立登美丘高校ダンス部の中心メンバーでした。早くから芸能関係者に注目され、女優系の事務所であるフォスターが獲得。大切に育成されてきました」(スポーツ紙記者)
知名度こそ高かったものの、女優としては駆け出しだった伊原にとって、今回の『ブギウギ』の秋山役は大抜擢だったと言われている。
「秋山は舞台俳優という設定ですからダンスシーンも多い。それで経験者の伊原に白羽の矢が立った形ですが、正直、演技歴も浅くNHKのスタッフは不安だったようです。ところがフタを開けてみれば、趣里を食ってしまうような演技を見せることもあり、スタッフはホッとしているそうです」(民放関係者)
今年は、事務所の先輩である広瀬すずとアリス姉妹とそれぞれ、1~3月に放送された「夕暮れに、手をつなぐ」、放送中の「マイ・セカンド・アオハル」(いずれもTBS系)で共演。個性あふれる演技を披露している。
「『マイ・セカンド・アオハル』では、小悪魔系女子を演じ『ブギウギ』の秋山とは違った魅力を見せています。ダンスで培った表現力で役に入り込むことができるようで、所属事務所では広瀬姉妹の次に売り出す女優として猛プッシュ。すでにいくつかの連ドラオファーもあるようで、来年の大ブレイクが期待されています」(前出・民放関係者)
そんな伊原は、撮影中以外でも、業界内での人気を高めているという。彼女に取材をしたことがあるテレビ情報誌の記者が言う。
「伊原さんは、バブリーダンスが話題になった時に取材したことがあるんですが、非常に礼儀正しい印象でしたな。『ブギウギ』の取材で再度会ったんですが、自分を覚えていたようで満面の笑顔で対応してくれましたよ。他の記者の印象も同様で、取材しやすい女優として評判です」
また、ドラマの撮影現場でも、その神対応はテレビスタッフの間で評判になっているという。
「昨年末から今年にかけて、多忙を極めていたのに、撮影中は元気いっぱい。『ブギウギ』の現場でも、趣里からは妹のようにかわいがられ、ムードメーカー的な存在だとか。スタッフとのコミュニケーションを取りながら難易度の高いタップダンスをマスターし、スタッフの心も鷲掴みにしていましたね」(前出・スポーツ紙記者)
持ち前の明るさで、スタッフからも愛され飛躍を続ける伊原。早くも次回の出演作が待ち遠しくなってくる。
(渡邊伸明)