この機転はさすが、若手のエースと言われるだけのことはあると、視聴者も感心していたようだ。
12月9日放送の「モヤモヤさまぁ~ず2」(テレビ東京系)では、さまぁ~ずと田中瞳アナが東京・町田市を散策。地中海料理の店を訪れていた。ここで3人に共通する要素が浮き彫りになったという。
本格的なアヒージョを楽しむなか、大竹一樹は付け合わせのパンをオイルに浸すと美味しいと指摘。相方の三村マサカズも同意しつつ、「いっぱい“したる”じゃん」と、東京・墨田区出身者らしい江戸っ子弁が口をついて出たのだった。
「田中アナは『したる? エヘヘヘ』と可愛らしいツッコミ。『どっちですか? 「したたる」か「ひたる」か』と三村を問い詰めていました。これが他の女子アナだったら単に三村の言い間違いだと思ったかもしれませんが、田中アナは三村が江戸言葉をしゃべったと即座に判断できていたのです」(テレビ誌ライター)
さまぁ~ずの二人は墨田区出身の江戸っ子。東京スカイツリーの建っている場所が元々は東武鉄道の操車場だったことを知る地元民だ。一方の田中アナは板橋区育ちで、やはり生まれながらの東京都民。しかも上野公園のすぐ裏手に建つ都立上野高校の出身で、東京の下町にもなじみが深い。
このように東京都内の街ブラをメインコンテンツとする「モヤさま」は、生粋の東京人トリオが担当する番組なのである。
そんな3人の江戸っ子ぶりが垣間見えたシーンに加え、今回の放送では田中アナの優秀さもまた、示されていたというのだ。
「大竹が『アシージョだよ』と言えば、三村が『アシージョにしたすんだよ』と、ひとしきり江戸っ子ギャグを展開していたさまぁ~ず。すると田中アナは自分が注文したブイヤベースを堪能しつつ、店主が感想の言葉を待つなか『ぜし(ぜひ)、食べていただきたい』と、江戸っ子弁をお代わりしてみせたのです。この機転にはさまぁ~ずの二人も思わず笑っていました」(前出・テレビ誌ライター)
番組側も田中アナの言葉を受けて「ぜし食べていただきたい地中海料理店」とのテロップを表示していた。思わず文字にしたくなる言葉が即興で口を突いて出てくるあたり、テレビ東京の次世代エースと評される田中アナの実力が存分に示された場面だったのではないだろうか。