仕事をしていて失敗やうまくいかないことが続くと、「自分はこの仕事に向いていないかも……」と思うことがあるかもしれません。そんなとき、すぐに仕事を辞めるという決断をする前に、一度踏みとどまって考えたいものです。そのためのヒントを紹介していきましょう。
■仕事は向き・不向きより前向きさ
社員教育コンサルタントである朝倉千恵子さんの著書「仕事で凹んだときに」(リンデン舎刊)によれば、目の前にある仕事を懸命にやり抜けば、結果は必ず後からついてくるといいます。大切なのは、「向いているか、向いてないか」ではなく、「やるかやらないか」。できない理由を探すのではなく、できる方法を考える。できるまでやり続けることが大切なんだそうです。
ではなぜ、やり続けることが大事なのでしょうか。それは、どんな仕事でも一生懸命やっていると楽しくなってくるから。楽しくなると続けられ、続けられれば必ず成果が現れます。そうして、向いていない仕事が自分に向いてくる瞬間がやってくるのです。向き・不向きを考えるよりも、前向きに仕事に取り組むほうが先というわけですね。
■副業や兼業にトライしてみる
仕事が向いていないと感じたときには転職を考えることも多いですが、いきなり新しい職場に飛び込んで失敗したら「辞めなきゃよかった」となりがちです。そのリスクを回避する方法として、まずは副業や兼業にトライすることが挙げられます。今の仕事を続けながら、向いていそうな他の仕事を同時進行で始めてみてはいかがでしょうか。
■長期休暇を取ってみる
人間、煮詰まってくると周りが見えなくなるものです。客観的に自分をみつめ直すためにも、長期休暇を取ってみるのもよいのでは。1週間でも2週間でも1ヵ月でもよいので、一定期間、今の場所とは違う場所に身を置いてみるというのも、視野を広げる意味で重要といえそうです。
「この仕事は自分に向いていない……」と感じたら、ぜひ思い出してみてくださいね。