仕事や家事などで「やることリスト」は作っても、“やらないこと”リストは作ったことがない人がほとんどではないでしょうか。何をするかを決めるのと同じくらい、実は“しないこと”を決めることも重要なんです。そこで、「やらないことリスト」のメリットと、作成のポイントを紹介していきましょう。
■やらないことが明確になるとすべきことに注力できる
やらないことリストを作成する大きな目的は、何に注力するべきかを明確にすることです。やりたいことやすべきことを頭の中に叩き込んでもなぜか時間が足りなくなってしまうのは、実はやらなくていいことに時間を割き過ぎているケースが多いのです。「いつもやっているからやる」という思考から脱却することで、本当にやりたいことに時間も気持ちも集中させることができますよ。
■やらないことの見つけ方
人生に余裕を生み出してやりたいことに注力するためには、日々の習慣を整理することが大切です。1日の終わりにその日を振り返り、どの時間帯に何をしたかを書き出してみましょう。書き出したら、それぞれの項目についてやってよかったか本当に必要だったかを検証し、しなくてもいいことを探し出します。
3~5つ程度を目標に削るタスクを決め、明日はやらないで生活してみてください。その結果、問題なかったものはやめたり時間を置いて定期的に行ったりするものに変えていきましょう。そうすることで、日々の生活にゆとりの時間を作ることができるのです。
■こり固まった思考を柔軟に
しなければならないことが実はそうでもなかったことに気付けると、考え方が柔軟になり、よりよい環境作りに目を向けられるようになっていきます。本当に必要なものは何なのか、どんなことに人生の時間を割きたいかを具体的に考えることができるようになることで、これからの人生観が大きく変わるかもしれません。
「なんだかやるべきことだらけの毎日だ……」と感じたら、やらなくてもいいことが隠れていないか探してみましょう。見えないところに隠れていることが多いので、書き出して見つけやすくすることが大切です。“やらないこと”リストの作成で日々の行動を見直し、人生をよりよくしてくださいね。
(Nao Kiyota)