女優の沢尻エリカと言えば、不機嫌モード全開で映画の舞台挨拶に出席した「“別に”事件」があまりにも有名だが、実はその前日に出演した朝の情報番組「ラジかるッ」(日本テレビ系)でも放送事故級の騒動を起こしていた。
番組が放送されたのは2007年9月28日。MCを務めていたタレントの中山秀征が、近日公開の映画「クローズド・ノート」の宣伝でゲスト出演した沢尻と軽妙なトークをしようと努めるも、どんな質問を投げかけても沢尻からは無愛想な返事しか返ってこなかったというのだ。
沢尻を中心とする若手女優の集まりである「沢尻会はあるんですか?」と聞いても「ないです」と言下に否定。「沢尻さんの弱点は?」との質問も「あっても教えません」と一蹴された。
この時の舞台裏について、中山は6月3日放送のラジオ番組「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(ニッポン放送)の中で、こう明かしている。
「(沢尻の座り方が)股を開いてやる気の姿勢だったので、キャラクター作りなのかなと。不良っぽい役なのかなと思ったら、(映画の)告知が純粋な先生の役だった。何なんだろうと思って」
ちなみに、沢尻への質問は全て事前にOKをもらっていたとのこと。それがすべてスルーされたことで、中山は「世紀の凡戦ですよ。猪木vsアリ戦ですね」と、まったく嚙み合うことなく終わったアントニオ猪木とモハメド・アリの異種格闘技戦に例えて、自虐するのだった。
「『ラジかるッ』でのこの“放送事故”の翌日に、今も語り草になっている『“別に”事件』が発生しています。その日は主演映画『クローズド・ノート』の初日舞台挨拶だったのですが、司会者から印象に残ったシーンや撮影現場にクッキーを差し入れしたエピソードについて聞かれると、ふてくされたように腕組みしたまま『特にないです』『別に』と回答を拒否。隣に共演者である事務所の先輩の竹内結子さんや行定勲監督らが同席する中、エリカ様は司会者をニラみつけるように敵意ムキ出し。これが芸能マスコミに猛批判されましたが、中山は『だから俺がキレイにトスを上げた形』だと語り、“別に”騒動は前の日の生放送がアシストしたと分析しています」(エンタメ誌ライター)
その後、2016年8月に、中山がMCを務める情報番組に沢尻が出演して「ラジかるッ」での態度を謝罪。沢尻は「あの日っていうか、あの時代はちょっと、どっかおかしかった」と振り返り、心身が本調子ではなかったことを仄めかしていた。
中山にしてみれば、そんなこと知るか!という思いかもしれない。
(木村慎吾)