その並外れた得点への嗅覚とボールコントロールは“ブラジルの怪物“を参考にしていたようだ。「FOOT×BRAIN」(テレビ東京系)にゲスト出演したサッカー日本代表MF南野拓実が、幼少期より目に焼き付けていた海外選手の存在を明かしている。
3歳からサッカーを始め、若干12歳にしてセレッソ大阪U-15へ入団した南野のヒストリーを特集したのは、同番組の9月8日放送回。17歳でトップチーム昇格を果たすと、20歳という若さでオーストリア1部のザルツブルグへ移籍した。ここでも突出したパフォーマンスを披露した後、2020年にはイングランドのリヴァプールへステップアップし、現在はフランス・ASモナコでプレー。昨シーズンはリーグ戦で9ゴール6アシストを記録し、クラブ内でのシーズンMVPに輝いていた。
さる9月5日に埼玉スタジアムで行われたW杯アジア最終予選・中国戦でも2ゴールを奪うなど、好調を維持する南野は、みずからのサッカー選手としての才能を認識し始めたタイミングを聞かれ、小学5年生の時だったと告白。その頃にはすでに「地元ではもう敵がいない」と悟っていたという。
また、中学の頃のアイドルは、元ブラジル代表のストライカーで、インテルやレアル・マドリードなどでも活躍した“怪物FW”ロナウド。華麗なドリブルテクニックに憧れ、そのスタイルを真似ようと、ドリブルをしながら通学していたとも打ち明け、「ロナウドのゴール集が家にあったので、それをめちゃくちゃ見ていたのを覚えていますね」と振り返っている。
「中国戦で決めた2得点により、南野は元代表FW高原直泰氏に並ぶ歴代11位のAマッチ通算23ゴールを達成しました。また、森保一監督が代表に就任した2018年以降のサムライブルーにおける最多得点プレイヤーでもあり、MFの選手として際立ったゴールセンスを誇っています。その最大の武器は最前線のFWをおとりとした、2列目からの神出鬼没な飛び出しからのゴール奪取で、決定機でのムダのない動きや、相手陣内での華麗な足ワザは海外でも通用するレベルです。ポジションや役割こそ違えど、“元祖怪物”と恐れられたロナウドを参考にしているのも納得のクオリティーで、サポーターからは『意外に怪物ロナウド派だったのか』『MFでここまでの得点嗅覚、ドリブルから得点まで持っていける力を持つ日本人選手は本当に貴重。代表でも活躍できてるし、2026W杯の時にどれだけ化けるか楽しみ!』などの反応が上がっていました」(スポーツライター)
若かりし日の南野がロナウドにあこがれたように、現在の南野もまた、未来の日本代表プレイヤーにとってのアイドルであり続けていることだろう。