世界に大きな影響を及ぼすとされるアメリカの大統領選挙は、ドナルド・トランプ氏が4年ぶりに政権を奪還して幕を閉じた。
“過激な強硬派”としてのイメージで報じられ、厳しい移民政策を敷くことでも知られる同氏だが、日本のXでは、1991年の渡米以来、サンフランシスコに在住するタレント・野沢直子による過去のトランプ批判が再び注目を集めている。
今回の大統領選挙では、日本のワイドショーでも、対抗馬のカマラ・ハリス氏を“勝利確実”と持ち上げ、一方のトランプ氏に批判的な見解を示す識者が多かった。そして、それは2016年時点での野沢も同様だったようだ。16年11月9日、トランプ氏が初めてアメリカの大統領選挙に臨み、その勝利が秒読み段階に入ると、野沢は同日生放送された「白熱ライブ ビビット」(TBS系)に米国から電話で生出演。「トランプが大統領になったら国(アメリカ)は終わり」だと断言した。理由として「髪型が嫌い、生理的に受け付けない」と話すと、「トランプが大統領になったら、ブラジルに引っ越しますから」「ここまで残った時点でアメリカ人はバカなのかと思う。(トランプが勝つことは)絶対ないだろうと思いたいけど、バカのほうが多いのかもしれない。心臓がバクバクする」「私の周りにはトランプ支持者はいない」などとストレートな“トランプ嫌い”を表明していた。
「自身も移住者という立場からそうした見解になったのでしょうが、その後はトランプ氏の“アメリカファースト”のスタンスが徐々に米国内での人気を高め、野沢もいつの間にか真逆の姿勢を示すようになりました。何とトランプ氏の勝利からわずか約2週間後の16年11月25日に登壇した都内でのイベントで、『今はもう、てのひらを返したように支持しています!』と語ると、家庭内では早くも“トランプブーム”が起き、『ウチの旦那も同じ髪型にしました。息子もトランプ大学に行くことにしました』と説明。また、実際にトランプ氏が大統領の職に就いた後には、彼のおかげでアメリカの景気が回復したと評価したこともありました。あれだけ毛嫌いしていた反対派をいとも容易に支持派に引き込めるのは、ある意味でトランプ氏の手腕が光ったのでしょうが、今回の再当選に際し、野沢の発言が再注目されると、ネットには『前々回の大統領選でトランプ氏になったらアメリカから移住すると言ってた野沢直子さん、お元気ですか?』『よくそんなボロクソ言うなぁ…』『なんで引っ越さなかったの?』などの反応が上がっていましたね」(テレビ誌ライター)
現在もアメリカに住み続けていることでも、野沢はトランプ支持のようだ。
(木村慎吾)