日本と韓国のサポーターにとって非常に興味深いランキングが公開された。スウェーデンの大手サッカー専門メディア「Score 90」が「21世紀で最高のアジア人選手ベスト5」を発表し、日本から3人、韓国からは2人がランクインしている。
栄えある1位に選ばれたのはトッテナムで不動のドリブラーとして君臨する韓国代表FWソン・フンミンだ。2015年にレヴァークーゼンから加入した技巧派アタッカーはすぐさまレギュラーポジションを確保すると、たぐいまれなる攻撃センスでチームを牽引し、21-22シーズンにはサイドアタッカーながらアジア人初となるプレミアリーグ得点王に輝いた。
続く2位にはドルトムントのリーグ2連覇に大きな貢献を果たした元日本代表MF香川真司がランクイン。3位は名門マンチェスター・ユナイテッドでアジア人選手として初の欧州チャンピオンズリーグ優勝を達成した韓国のレジェンド、パク・チソンである。
そして、4位と5位には、共にイタリア・セリエAの名門ミランとローマで中心選手として活躍した本田圭佑と中田英寿を選出。サッカーファンの間では、このランキング結果に対して様々な反響が上がっているようだ。
「ソン・フンミンは32歳となった現在もトッテナムのエースとして活躍していることから、日本のサポーターからも1位の選出には“異論なし”でしたが、やや不満が残るのは中田の5位という順位なのかもしれません。1998年、まだアジア人選手にとってはほぼ未開の地だったイタリアへと上陸し、21歳の若さでデビュー戦2ゴールという輝きを放つと、翌年に強豪ローマへ移籍。世界的名将ファビオ・カペッロのもと、当時のイタリアが誇る最高峰MFフランチェスコ・トッティと激しいポジション争いをしていたことは今や伝説となっています。それだけに、ミランでは好不調のムラがあるシーズンを過ごし、それ以外ではトップレベルのチームに在籍した経験がない本田と、中田の順位が逆だと主張する人も散見されました。とはいえ、W杯という舞台では本田がアジアで最多得点記録を保持しており、いずれも甲乙つけがたいレジェンドであると言えそうです」(スポーツライター)
やはりアジアサッカー界では日本と韓国が他の追随を許さないほどリードできているといっても過言ではないだろう。
(木村慎吾)