近年、数百円から始められるお手軽な小額投資が増えている。
株を売買するには100株単位(1単元)が一般的だが、1株から売買可能な単元未満株取引はその代表だ。
「ミニ株」、「S株」など証券会社によって名称は異なるが、俺も口座を持っている大和コネクト証券の単元未満株「ひな株」でのキャンペーンが始まったので試してみたい。
企画内容は、ひな株を10日間連続で積み立てると1株分の購入代金がもらえるというもの。キャンペーン対象の株は個人にも人気の10銘柄だ。
そのうち最大3銘柄まで現金還元されるらしい。理論上は株価が高い銘柄を積み立てると還元額が少しでも大きくなるはずだ。
というわけで、俺はその日の株価が高い順にすかいらーく、イオンモール、三菱UFJの3銘柄を選択。毎日1株ずつ積み立てることにした。3銘柄とも1株2000円前後なので、10日間続ければ6万円余りの投資額となる。仮に株価の変動がなければ、1割の約6000円がもらえるはず。株価が少々マイナスでも利益は出るだろう。
積立を設定すると、翌日から購入が始まった。大和コネクト証券ではdポイントの利用も可能なので、余っていたdポイントを消費していく。
毎日1株ずつではあるが投資しているので株価の変動をチェックするのが案外楽しい。ただ、暴落が来たら、楽しさなど吹き飛ぶのは確実だ。
土日を挟んで約2週間後、無事積立が終了した。アプリを確認すると「プレゼント」のお知らせが届いている。
キャンペーン詳細には株の購入代金がもらえると書かれていたが、どういうわけか積み立てた株が1株増える形での還元となっている。どちらも大差はないので1株ずつ増えた3銘柄合計33株すべてを売却する。
イオンモールと三菱UFJはほとんど株価が変わらなかったものの、すかいらーくは積立平均額より値上がりして売却益が出た。3銘柄を合計すると7444円の利益だ。
多少ギャンブル性もあったが、上出来な結果だろう。
(写真はイメージ)
和田虫象(わだ・むしぞう):1980年生まれ。専門学校卒業後、芸能活動をするも芽が出ず、底辺ライター兼便利屋に。ニート気質ではあるが「きっついお仕事」「俺の旅ーニッポン縦断強制放浪」(いずれも鉄人社刊)の著書がある。