プロ野球に興味がない人でも、「東京ヤクルトスワローズ」のマスコットキャラクター・つば九郎なら知っているという人も少なくないのではないだろうか。1994年から活動していたつば九郎だったが、今年2月6日、体調不良により2月から4月に予定されていたイベントに出演しないことを球団が発表。さらに19日夜、球団は「これまでつば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠いたしました」と公式ホームページで発表したことで、多くの人々から悼む声が殺到している。
ネット上では、球団が「つば九郎を支えてきた社員スタッフ」と表現したことに対し「端的なのにふんわりしたすばらしい言い方」「直接的だけれどやんわりしてる。“担当者”っていい言葉」といった感心する声があがっている。さらには、「担当者が永眠したことを公表せず、別の新しい担当者に替えることもできたと思うけど、ちゃんと公表してくれたことに誠意を感じる」「つば九郎は担当者と一心同体のキャラクターだったから、ここまで多くの人に愛されたんだと思う。担当者の永眠を教えてくれた球団側に感謝すると同時に、心からお悔やみ申し上げます」など、球団に感謝する声まであがっている。
毒舌の効いたフリップ芸や野球の試合で5回終了後につば九郎が行っていた「空中くるりんぱ」こと、かぶっているヘルメットをクルクルと回転させて高く放り投げ、そのまま頭に装着させるという高難度のチャレンジに挑む姿がもう見られないのかと思うと、寂しくてやりきれない。ご冥福をお祈りいたします。
(津島修子)